(1) |
反応の開始:蛋白質溶液にNTPを添加し、NTPase反応を開始させます。 |
(2) |
反応の停止:一定時間後、蛋白質変性剤を加えてNTPase反応を停止させます。 |
(3) |
蛋白質の除去:反応液に遠心力をかけると、 変性した蛋白質だけが沈殿します。上澄みには、分解されなかったNTP、分解されたNDPとPiが混在しています。 |
(4) |
NTPとNDPの分離:上澄みを逆相カラムにかけてNTPとNDPを分離します。逆相カラムは、金属の筒の中に、コスモシルという樹脂が詰めらていて、液体が詰まっています。液体中の物質は、水に溶けやすいほど弱く、溶けにくいほど強く樹脂と結合する性質を持っています。カラムには高圧ポンプがつながっていて、溶液を強制的にカラムの中に入れてやり、カラムから出てきた溶液を順次調べていきます。この装置を、HPLC
(高速液体クロマトグラフィー装置)と呼んでいます。 |
(5) |
NDPの定量:溶出された液体は、細い管を通って検出器に入ります。検出器から259nmの波長の光(紫外線)が発射され、溶液を通過した後の光の強さを測定し、どれだけ光が吸収されたか(吸光度)という値に換算します。これを溶出した時間を横軸に、吸光度の値を縦軸に取ると、図1のようになります。理論的には、このときの山の総面積が、NDPの濃度ということになります。 |