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群馬大学




前橋工科大学 建設工学科 講師 田中 恒夫


 
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1. はじめに
2. 生物・電気化学ハイブリッド法の原理
3. 実験装置
4. 実験方法 
5. 結果および考察
6. まとめ
 


4.実験方法

 電解装置を構築した後、フェルト電極および担体への微生物の固定化、ならびに生物活性炭の馴致を行った。微生物の固定化は、人工の畜産排水二次処理水を装置に1日当たり25リットル通水して行った。固定化期間は有機物や栄養塩類の除去特性をもとに約1ヶ月とした。
 馴致の後、無通電の対照実験を開始した。同様に、人工下水を25L/dの流量(HRT:48時間)で供給した。流出入の水質を測定し、無通電時の処理特性を検討した。
対照実験終了後、表−1のように電流を段階的に変化させて通電実験を行った。HRTは対照実験と同様に48時間で一定とした。通電時の流出入の水質と電解槽内の溶存酸素(DO)濃度、pHおよび酸化還元電位(ORP)の分布をもとに処理特性を検討した。分析項目は、上記の項目に加え、CODMN濃度、TN濃度、アンモニア性窒素(NH4−N)濃度、亜硝酸性窒素(NO2−N)濃度、硝酸性窒素(NO3−N)濃度等である。なお、実験装置は温度制御機能付きの水槽の中に設置し、装置内の水温を23〜25℃に保持した。

表1 実験条件
Run No. 電流(A) HRT(hr) N負荷(g-N/d)
1 0.0 48 2.7 〜 3.3
2 0.5 48 2.7 〜 3.3
3 1.0 48 2.7 〜 3.3
4 1.5 48 2.7 〜 3.3
5 2.0 48 2.7 〜 3.3

 
 
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