2.生物・電気化学ハイブリッド法の原理
生物・電気化学ハイブリッド法の原理を図−1に示す。
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図1 ハイブリッド法の原理 |
図のような一対の電極に電圧数ボルトで印加すると、陽極、陰極からそれぞれ酸素、水素が発生する。ハイブリッド法は主に、この電解によって生成される酸素と水素を生物学的硝化・脱窒に利用するものである。生物膜が電極に固定化されている場合は、その生物膜内において硝化反応(陽極)あるいは脱窒反応(陰極)は進行し(図−1)、反応効率は比較的高い。固定化されていない場合は、窒素除去における通電効果は若干低下するものの、電解により発生した酸素や水素が微生物の生息域まで到達し利用されれば、そこで反応は進行する。
電解酸素については、有機物等の分解にも利用できることがわかっている。また、電場の物質移動への影響や微生物への励起効果も期待できる。
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