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群馬大学




群馬大学工学部 機械システム工学科    教 授   白井  紘行
 助教授  田部井 勝稲
 助 手  舩津  賢人
 技 官  高草木 文雄


 
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1. はじめに
2. 有色炎発生用液化ガス燃料とは?
3. 有色炎用液化ガス燃料の問題点
4. 安定的持続燃焼への試み
(1)ノズル及び専用バーナーの開発
(2)発色性の最適化
(3)燃料供給システムの開発
(4)有色炎用液化ガス燃料を用いた「かがり火」の開発
5. 今後の課題 
6. おわりに
 


5.今後の課題

  燃焼実験終了後、バーナーの内壁にはガス燃料の主成分が付着することが、新たにわかってきました。これは、同じ装置で別の燃料の燃焼を行うと色の鮮明さが失われる原因となります。したがって、今後は付着しないガス燃料あるいは燃焼システムの開発が必要ではないかと考えています。概ね安定的な持続燃焼を得ることができるシステムの初期開発は完了したものと考えていますが、より完全な安定的持続燃焼を得るためには、ノズル部やバーナー部のさらなる改良が急がれると考えています。

 また、小型カートリッジボンベを使用している限り、長時間燃焼を行うことは物理的に不可能であるため、安全性をも含めた燃料供給システムの改善策を検討する必要があると考えています。さらに、最終的に民生品の生産に結びつけ、経済的な利益を得るためには、燃焼ガスの安全性、簡便で安価なノズル部のシステムへの改良などの問題もクリアする必要があります。高温度計測技術への応用の話は一応横に置くとしても、今後研究を進める上で、重要な課題がまだ、たくさん残っています。

 
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