4.安定的持続燃焼への試み
(3) ノズル及び専用バーナーの開発
現状では、簡易に使用でき、かつ携帯性にも優れている小型ガスカートリッジボンベによる燃料供給システムを優先的に採用し、以下の項目に沿って検討を進めました。
(a) ガス噴出過程の検討
現在、市販されているガスカートリッジボンベには、内部にチューブを取り付けてあるものとないものに大別されます。チューブ取り付けボンベは、一般にエアロゾル系に用いられ、主にボンベ内の主成分を噴射させる効果があります。また、チューブレスボンベについては、常に飽和蒸気圧力より高い圧力で封入される液化ガスに使用されます。
本研究の有色炎用液化ガス燃料は、一様に溶解しているとはいえ、主成分(金属塩化合物)を効率よく噴射させるために、チューブ取り付けボンベを採用しました。チューブをボンベ内部まで挿入した様子が図1に示されています。
(b) 供給時間の検討
燃焼実験には小型ガスカートリッジボンベ(250g)を用いており、20分程度で燃料を消費してしまいます。そこで、本研究ではガスカートリッジボンベを複数本並列に取り付け可能な実験装置を開発し、約1時間の接続燃焼を可能にしました。
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図1 実験装置概略 |
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