岡登堰 藪塚台地 阿左美沼
おかのぼりぜきとちかいりょうく 〒379-2301 太田市藪塚町1265
TEL 0277-78-4729   FAX 0277-78-4753

    機関紙[PDF]

◎概要
○受益地域 桐生市・みどり市・太田市
○受益面積 250ha
○組合員数 761名
○組 織 議決   総会  総代39名
執行   理事会 理事12名
監査   監事会 監事3名
事務局  管理係


岡登用水は笠懸野の荒野を潤すため「代官岡上次郎兵衛景能公」によって、寛文4年(1664年)から同12年(1672年)に、渡良瀬川右岸の大間々町高津戸地点で岩盤を掘り割って導水口及び隧道、開渠による導水路340mの難工事をはじめ、三俣分水までの開渠4,100m、鹿の川沼までの開渠1,800m、さらに銅山街道沿い市野井新田までの開渠8,000mの総延長約14kmの水路及びため池(鹿の川沼)が開削された。しかし開削後数年間で荒廃し、天保3年(1832年)の飢饉を契機として、安政3年(1856年)に天王宿村・下新田村が幕府に再興の願い出をし、明治6年(1873年)までに全面再興された。明治32年(1899年)「岡登堰普通水利組合」が設立され用水等の維持管理を実施してきた。
◎事業
大間々頭首工は安定的に用水を確保し管内の耕地を潤す目的で国営事業により造成された。
この頭首工の構造形式は、トンネルによる自然取水方式の頭首工で大間々町高津戸右岸の水面下に取水工を設け取水トンネルを掘りバルブ室に接続させる。バルブ室には導水鋼管(φ1,600o)を布設し、さらに導水鋼管から取水管を分岐して取水管末端に制水ゲートを設けて、水量調整(最大取水量1.99m3/S)をする。その下流に静水池を設けて、水流を減勢し導水トンネル(L=986m)を新設し、岡登幹線水路(L=3,886m)に接続する。また自然取水のため、土砂の流入が予想されるので排砂トンネル(L=58m)を設けて、渡良瀬川に排砂する。
国営事業で造成された頭首工及び共用農業施設の維持管理等については、かんがい地域である藪塚台地土地改良区・阿左美沼土地改良区と共に「渡良瀬川上流土地改良区連合」を昭和62年に設立し行っている。
農業水利施設の適正な保全管理を図るとともに、施設の有する水辺空間を利用して豊かで潤いある生活環境を創造することを目的とした、県営水環境整備事業(岡登用水地区)が昭和63年度〜平成7年度にかけ国営事業で造成された管水路上の空間を有効利用し、水と緑を取り入れたテーマゾーンとして親水・休養・修景施設等の農村環境空間の整備をし、子供の水遊びや地域住民の憩いの場となっている。

水車とせせらぎ水路
改修後の岡登用水路 改良区域内を含む周辺一体の都市化等の進展により排水量が増加し、農作物等に湛水被害が発生しているため、平成元年度から県営湛水防除事業(岡登地区)により水路改修、調整池の整備を行っている。
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三俣分水(みつまたぶんすい)