八ヶ岳原村土谷邸外観パース
本来住まいは自分で考え、造るべきだと思う人達のために工房ではそれをアシストする段階的施工システムがあります。ヒバリもみじかな草を運び自ら自分の家を造るように、人間もそのようでありたいと思う人に、工房の自分で造る家の システムを利用してほしいと思います。
セルフビルドといえばログハウスや2×4などが一般的ですが工房の施工方式は伝統的な梁、柱の軸組工法です。しっかりした骨太の軸組がプレカットされていればプラモデルを組み立てる様に簡単に造れます。プロが骨組みを加工するので素人が建てても質は保たれ、時間もかからずに家ができあがります。とくにお金はないが暇がある人、汗をかきみんなで力を出し合って造りたい人にお勧めします。手始めに小さな小屋でも造ってみましょう。
現在の家の建築は多くのお金が必要です。たくさんのお金を必要としない家づくりは可能でしょうか?それがあります。休日も多いことですし自分で建ててみたらどうでしょう。家族と一緒、あるいは友人を巻き込んで建ててみましょう。先人たちが教える昔の「結(ゆい)」のように、セルフビルドの仲間で、互いに労力を出し合うこともいいでしょう。これはノウハウの伝承になります。セルフビルドでみんなで飲むビールはうまいことでしょう。
ゴミは出てもそのゴミが土に帰らぬことが問題です。リサイクルはただ単に再利用だけではないでしょう。山で木が切られ材木になり家になります。残材や廃物はチップになり紙になります。燃やせば炭ができ灰になり肥料となります。行く末は土に戻り樹木を育んでくれます。これは植林すればの話ですが、これらも大きなリサイクルといえます。木はゴミにならないのです。
今の建築材は石油を多用する材料が多い、何故だろう。大量に物ができる。均質なものができる。楽で便利な材料?はたしてこれは自分で建てる家に必要だろうか。別に住むのに多く材料はいらないし、均質でなくても困ることはありません。木の個性を認め、自然材が持つ不ぞろいを少しだけ許してあげれば石油多用の新素材を使うことはないでしょう。
人は同じようでもそれぞれの生活をしています。自分の生活を考えてデザインすればデザイナーはいりません。
消費のサイクルにはめこまれたデザインは飽きました。生活を表出する生きたデザインであってほしいと思います。台風に耐えること、地震に耐えること、ベーシックなシェルターで生活する、それで十分です。
この家づくりには大げさな道具はいりません。丸ノコと金槌とドリルがあれば建ちます。工房ではだれでも簡単に加工できる方法を考えました。
工房で考えた「鬼に金棒」を利用します。これは取り付ける材料に穴を開けくさびを打ち込みワンタッチで取り付け完了です。これはスグレモノだと思います。
構造材凡例
(すべて国産材です。
)
柱
杉
1等
120X120
梁
杉
1等
120X300
梁
杉
1等
120X240
梁
杉
1等
120X180
垂木
杉
1等
120X120
野地板
杉
1等
30X150
床板
サワラ
1等
30X150
完成までの資材費及び諸費用
(八ヶ岳原村土谷邸床面積100u の場合
)
役所関係申請費
一式
30,000
基礎
一式
500,000
木部材
木軸組
一式
4,130,000
床材
一式
330,000
野地材
一式
280,000
外壁材
一式
290,000
内壁材
一式
320,000
釘・金物
一式
150,000
造作部材
一式
310,000
ペアガラスサッシ
一式
580,000
内部建具
一式
710,000
塗料
一式
100,000
電気設備
一式
420,000
給排水衛生設備
一式
890,000
工具他
一式
300,000
機械リース料
一式
160,000
たたみ・他雑費
一式
200,000
合計
9,800,000
注)
木軸組材は加工済みのものでその他の材料は市販されているものを使用
八ヶ岳原村土谷邸
組み立て作業時間
(セルフビルド経験者1名含む)
作業内容
人数
日数
延人数
基礎
3
10
30
給排水配管
3
5
15
木軸組建方
4
5
20
床張り
2
5
10
野地板張り
4
4
16
屋根ふき
4
6
24
浴槽取付
2
1
2
間柱 筋かい入れ
2
4
8
外壁張り
2
10
20
造作
2
5
10
アルミサッシ取り付け
2
5
10
内壁張り
2
6
12
床張り
2
3
6
室内建具入れ
2
3
6
電気配線
2
5
10
衛生設備取り付け
2
3
6
照明器具取り付け
2
2
4
82日
209人
「自分で組み立てられる木の家」
設計メモ
1
すべての部材は一人で持つことができる
2
すべての材料は市販されている部品を使う
3
工具は簡単なものを使用する
4
仮設足場を必要とせず脚立だけで作業できる
5
プレカット材を購入することができる
6
プレカット材は造作工事しないよう加工されている
7
基礎コンクリート打ちの仮枠は使用しない
8
特殊な形状の基礎はやめる
9
床面積を100u以下にし自分で確認申請をする
10
パッシブなエネルギーの利用を考える
11
基礎を蓄熱体として利用する
12
環境を考慮した材料を使う
ユー
株式会社 U建築工房
住所:〒326-0337 栃木県足利市島田町151-1
電話:0284-71-3654 FAX:0284-73-2983
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