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群馬大学




群馬大学工学研究科 博士前期課程1年
  
土屋 知英
群馬大学工学研究科 博士前期課程1年
  
野口 裕司


 
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大学で一番力を入れてきたこと 
入社した企業でのスタンスと退社
最近の主な研究
研究者としてのこだわりと抱負
 


群馬大学工学部 電気電子工学科
  安達 定雄 教授

大学で一番力を入れてきたこと
 
Q 最初の質問ですが、先生が大学で一番力を入れてきたことはなんですか?
A  そうですね、嫌味ではなく"勉強"です。私は高校までは大学進学を全く考えておりませんでした。遅まきながら、大学に入って必死(?)に勉強しました。受験勉強をほとんどしなかった分、大学の講義がとても新鮮に感じられ、魅力的でもありました。

 結果として、米国の学生と同じく(日本の学生とは逆に)、高校までは遊び回り、大学にはいってやっと熱心に勉強したということになりましたね。

Q 修士のときの研究テーマは?
A  II-VI族化合物半導体(ZnSe)へのイオン注入が修士論文の研究テーマでした。自己補償作用のため拡散では不可能なpn接合の形成と青色発光ダイオードの実現を、当時(30年前)の萌芽的技術であったイオン注入で目指していました。

 一流メーカの研究所へ試料を持参してイオン注入のお願いに行ったり、他人の論文やぶ厚い英和辞典を部屋中に散らばして、悪戦苦闘して原著論文を執筆していたことを思い出します。

Q その研究の将来性についてどのようにお考えでしたか?
A  ご存知のように青色発光ダイオードが今日ようやく実用化されましたが、当時はかなわぬ夢物語であって、未来志向の役割を担う大学での研究テーマとては最適という程度の認識でした。私がやらなくても、世界の誰かがやらなければならないテーマであることも、生意気にも学生の分際で確信していました。

 実際、現在の"青色ブーム"も、私の修士テーマ材料であったZnSeが火付け役[今から約10年前、米国がZnSe青緑色半導体レーザの開発に成功]であり、先見の明があったことは確かですね。
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