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足利工業大学/群馬県繊維工業試験場/
佐藤株式会社/有限会社ケミープランニング/
福希株式会社/有限会社古河産業



足利工業大学 客員研究員  群馬大学名誉教授   大澤 善次郎
群馬県繊維工業試験場 主任研究員   上石   洋一
佐藤株式会社   佐藤   和彦
有限会社ケミープランニング   鈴木   賢治
福希株式会社   深沢   秀明
有限会社古河産業   古川   正二


 
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1. はじめに
2. 素材の選択
3. 織物組織
4. フィールド試験 
5. 施工実績
 


4.フィールド試験

 フィールド試験に供した開発品を図5に示します。

図5 開発品

 植生マットの強度を担う太い親糸と織り密度の高い部分、植物生育にともなって布目がずれる密度の粗い部分で構成されます。

 フィールド試験前後(10ヶ月)の表布と裏布から糸を取り、強伸度試験を行いました。また、従来品(ポリエステル)の糸についても強伸度試験を行いました(10ヶ月、2年経過)。

 従来品の表布糸は、敷設期間が長くなるほど強度が著しく減少していることが分かりました。しかしながら、裏布糸のそれは変化が見られません。表布は紫外線の影響で劣化が進んでいるものの、裏布は紫外線の影響や微生物の影響を受けていないことが分かりました。

 これに対して開発品では、表布糸及び裏布糸ともに時間の経過で強度が減少しております。また、表布糸と裏布糸との強度減少の程度がほぼ等しいかったことは、注目に値します。表布糸は紫外線の影響を受けると考えられますが、植物が成長すると葉が茂り、表布に当たる直射日光は減少します。紫外線の影響も受けるでしょうが、土壌から受ける影響の方が大きいと考えております。

 
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