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小倉クラッチ株式会社/群馬大学
小倉クラッチ株式会社 |
取締役 |
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技術本部技術一部 |
部 長 |
蓼 沼 愛一郎 |
群馬大学工学部 材料工学科 |
教 授 |
甲 本 忠 史 |
群馬大学工学部 機械システム工学科 |
助教授 |
久米原 宏 之 |
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5.まとめ
本研究の高性能のブレーキ・クラッチ用製品開発の目標特性の中で摩擦特性に関してはある程度達成できたが、耐摩耗特性に関してはさらに向上させなければならないこととなった。しかし、摩擦・摩耗メカニズムの把握から今後の開発課題が見出せた。本研究を進める過程で摩擦材の性能および表面観測等の評価体制も確立でき、構成材料の組み合わせ、調整により解決できる見通しがついた。また、構成材料の詳細な物性に関しても、有益な開発設計指針が得られた。
さらに、国際的に重要視されている知的財産の確立が急務であることから得られた知見を有効に活用して、種々の問題が生じた場合の理論の裏付けに基づいた改善対策技術基盤の確立も成されるものと確信している。
以上のことから、本研究により、これまで外部依頼していた成型方法、摩擦材の分析及び摩擦摩耗機構の解明を独自で行える基礎技術が確立されたといえる。この意義は極めて大きく、小倉クラッチと群馬大学との共同研究により、桐生地域で電磁クラッチ・ブレーキ用摩擦材を独自で開発する第一歩となった。
本研究を推進するにあたりご協力いただいた小倉クラッチ葛Z術本部横山保夫氏、高草木栄氏ならびに当時群馬大学卒研生坂田陽治君(古河機械金属)に感謝いたしますとともに、本研究に多大なご支援を賜りました北関東産官学研究会に厚くお礼申し上げます。
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