ボランティアって?
〜おもしろ学習スキルの授業〜
篠 崎 孝 一


 

論文全文

                     

【指示】スキルの2、3ページを開きなさい。□1を指で押さえなさい。
     声をそろえて読みなさい。 

◆声がそろわなかったらもう一度。

【発問】上の絵を見て、こまっている人やよくないことなど、何か気づくことがありますか。
     気づいたことのあるところをすべて○でかこみましょう。」 

※このとき、黒板には模造紙大の大きさに拡大した「絵」を貼っておく。 あとで役立つ。

【指示】今から5分間で作業をしなさい。 

◆子どもたちは自然と作業を始める。
  時間が来たら作業をやめさせる。
  作業の次は発表を行う。

【指示】○でかこんだところをひとつひとつ発表しなさい。

※このとき、黒板に掲示した拡大図が役に立つ。発表された場所を赤マジックで印を付けていけばよく分かる。

◆今回は列指名で発表させた。子どもたちからは次のようなことが出てきた。  
@点字ブロックの上に自転車が置いてある。  Aおばあさんが荷物をたくさん持っていて大変そう。  
Bつえをついた目の見えない女の人がいる。  C空き缶が落ちている。  D車椅子の人が横断歩道を渡っている。
E男の子が走ってわたろうとしている。  F外人の人が道に迷って困っている。
◆ここで、「これしかないのかな。」とふってみる。すると・・・  
G歩道の所に段差があって、車椅子では大変。という意見が出た。
◆ここでは、どれも気がついたことなので、大いに褒めて認めてやる。  意見が出つくしたところで、設問の2に移る。

【指示】□2を指で押さえなさい。声をそろえて読みなさい。 
【発問】1の○でかこんだことに対し、あなたなら何ができると思いますか。
    できると思うことを3つ以上書き出しましょう。
【指示】3つ書けたら持ってきなさい。○をもらった人は、4つめ5つめをかきなさい。

※必ず書き込ませてから全員に発表させる。
◆子どもたちからは次のような意見が出た。  
・点字ブロックの上の自転車をどかす。  ・おばあさんの荷物を持ってあげる。  ・道を教えてあげる。
・車椅子を押してあげる。段差の所では手伝ってあげる。  ・空き缶を拾って捨てる。
・つえをついている女の子の補助をしてあげる。  ・走っている男の子に注意をする。
・外人の人にジェスチャーで道を教えてあげる。      など
※どれも優しい意見である。どの意見も褒め、ボランティアに対する気持ちを大切にする。
◆子どもたちからの発表の後、次の話をする。

【説明】エレベーターの中などで、「何階ですか。」と聞いて希望の階を押してあげることも
     ボランティアになるんですよ。 

◆この後、「火の鳥」副読本の(上)に載っている【人に役立つことをする】の部分を配布し、資料の作文を読んで授業を
  終えた。

全発問・全指示 子供の感想 追試・修正論文など