「アイマスクの授業から点字ペンへ」第2時
〜点字の仕組み〜

篠 崎 孝 一


論文全文

【点字のシステムを知る】

授業開始と同時に右の点字を一つずつ貼っていく。@だけ黒板に貼り、

【発問1】何と書いてあるでしょうか。ひらがな2文字です。

・1列を指名し、答えを言わせる。
(正解は分かるはずがないので、適当に何か答えればよい。)

【指示】ヒントをあげましょう。

 と言って、点字五十音表(虫食い状態)を黒板に貼る。
・A〜Dは次々に出題、解答していく。
(ここで、点字の仕組みは一切説明しない。表を手がかりに解読していく中で自然に理解できるからである。)
・ただし、次の2点だけは押さえておく。

※これが点字であること。
※目の不自由な人にとって必要な文字であること。

【虫食い点字五十音表をリレー形式で完成させる】

五十音表の虫食い部分のカードを埋めて表を完成させる。

【指示】テーブルの上に置かれたカードを一人一枚ずつ貼っていきなさい。

・各列でリレー競争とする。
・どの列がたくさん貼ることができたか競わせる。

【点字問題を作る】

プリントを配布する。

 【指示】完成した五十音表を参考にして、3文字以内の点字を作りなさい。
      3問できたら持ってきます。

・先着3名には、大きなカードに写させて、黒板に貼らせる。
・全員ができたところで、その3問を解読する。

【公衆電話の点字を解読する】

右の問題を黒板に貼る。
そして、同じものが書いてあるプリントを配布する。

【発問2】これは公衆電話に貼られている点字です。何て書いてありますか。

・2分後に発表させ、解答する。

【説明】このように点字はいろいろなところにあります。目の不自由な人にとってとても役に立
     っているのです。

【点字ペンを使って実際に点字を打つ】

まずは、鉛筆を使って点字を書く練習をする。

【指示】五十音表を見て、自分の名前を点字で書きなさい。

点字ペンの使い方を教える。

【指示】今書いた自分の名字の点字の上を、点字ペンでなぞりなさい。早くできた人は名前の
     方もなぞりなさい。

【点字ペンが乾く間、点字誕生の秘話を読む】

「心の自由をくれた発明」の1〜3までを印刷したプリントを配布し、教師が読む。

【発問3】ルイは、なぜこんなにまで点字の研究をしたのでしょうか。

・プリントに書かせてから、発表させる。
・意見が出し終わったところで、「心の自由をくれた発明」4を印刷したプリントを配布し、教師が読む。

【指示】プリントに感想を書きなさい。

・そして、プリントに感想を書かせて授業を終える。

全発問・全指示 子供の感想 追試・修正論文など