心のバリアフリーを考える
〜第3時 心のバリアフリーとは〜
篠 崎 孝 一


論文全文
【発問1】メガネをかけている人はかわいそうだと思いますか。思いませんか。
      かわいそうだと思う人、手を挙げなさい。
             
【発問2】車椅子に乗っている人はかわいそうだと思いますか。思いませんか。
      かわいそうだと思う人、手を挙げなさい。
      ◆授業開始と同時に子どもたちに問う。
      ◆挙手をさせ、人数を確認する。《ここでは確認だけにしておく。》
      ◆ここは時間をかけずにテンポよく聞く。
【指示】それぞれの理由を発表してもらいます。
      ◆挙手した理由を、あまり深く考えさせずにパッとうかんだ感じでよいから発表させる。
      《この段階で、メガネをかけている人はかわいそうじゃないけど、車椅子に乗っている人はかわい
      そうだと思っている子 が多い。》
【指示】これからビデオを流します。
    
【発問3】これを見て、わかったこと、気づいたこと、思ったことを書きなさい。
      ◆乙武さんが出演したTV番組の中から、
      @「早稲田大学の正門からは入れない。」という場面
      A「階段を一人でのぼる。」という場面を見せる。
      ◆障害者に対する物理的なバリアについて考えさせられる物。
【指示】書いた意見を発表しなさい。
      ◆時間が来たら無指名発表させる。
      ◆とにかく全ての考えを認める。
【指示】今からもう一つ、乙武さんがアメリカへ行ったときのビデオを流します。
      ◆乙武さんが、アメリカのバリアフリーについてレポートしているビデオを流す。
【発問4】今の2つのビデオを比べて、わかったこと、気づいたこと、思ったことを書きなさい。
     (書き上がったら)書いた意見を発表しなさい。
      ◆時間が来たら無指名発表させる。
      ◆子どもからは、日本とアメリカの障害者に対する意識の違い、環境の違いについての
       意見が出るであろう。
      ◆意見がとぎれたところで次のように言う。
【指示】今日勉強したことについて、自分の感想を書きなさい。書き上がったら持ってきなさい。
      
【指示】書き上がった人は発表しなさい。
      (時間になったら)今から配るプリントを読みなさい。
      ◆(五体不満足より抜粋した物をプリントする)読み終わった後、授業を終える。

                   ※「五体不満足」より“心のバリアフリー”(P258〜260)
                   ※参考文献 ○「五体不満足」  乙武洋匡(講談社)


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