2.従来の技術との比較 | ||
プラスチック中空品を得る方法として、二分割成形による別工程での超音波、振動、熱板・ホット メルトなど後溶着をさせる方法があるが、温度制御が難しい、部品の在庫・運搬が必要、消費 電力が多い、製造工程が増えるなどの問題がある。また、ランプの製造においても、レンズと ハウジングは、それぞれ個別に成形後組付け工程で、超音波・振動・熱板,ホットメルトなどの 接着法が用いられている。そのため運搬・組み付け時の取り扱いも大変で、さらに接合部外観が 悪い・接合部サイズが大きい・接合部形状の自由度が少ないなどの課題がある。 ここに紹介する成形システム技術は、射出成形法の利点を生かし、これらの欠点を解消すると ともに今まで不可能とされていた成形金型内でランプ製品を完成品とするもので、製品の接合形状 の自由度も向上でき、高外観品質が得られ中間在庫削減・運搬の低減などを可能にしました。 |
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2−1.技術的特徴 | ||
OSI成形システムの特徴は 1)特性の違う二種類の樹脂材料を使い、ランプ製品を金型内で完成できる。(国内初) 2)従来溶着工法に対し接合部の外観品質,シール機能などの信頼性が向上できます。 3)成形金型の型内工程統合による仕掛かり在庫、保管、運搬が不要となります。 4)工程削減によるコスト低減と生産性向上が図れる。 5)工程削減による不良率の低減が図れ、工程管理が容易になります。 6)超音波、振動、熱板溶着を超える溶着(融着)が可能となります。 7)成形後検査を可能にした為、その場で不具合対策が図れます。 8)小型ランプのコンパクトな接合で、尚且つシール性を向上できます。 |
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2−2.その他優位になった事項 | ||
・薄肉化・ハイサイクル・軽量化ができる。 ・接合部(シール部)の形状の自由度が向上する。 ・接合面形状を3次元曲面に出来る。(形状が自由) ・溶着部形状が小さい。 ・金型付加価値の向上…型内組付けライン ・超音波、振動溶着で発生するカスがない。 |
・ランプのレンズ端末にゴミ、水が入らない。 ・運搬時の異物,キズ等の発生が低減される。 ・超音波、振動音がなく人にやさしい環境。 ・組立設備、治具が不要(開発期間の短縮)となる。 ・製品精度が良い。(ソリ、変形が少ない) ・製品内部にゴミが入らなくて外観が美しい。 |