OSI(Oshima original System Injection)成形システムの概念と説明
1.技術の内容 | |
プラスチックの中空一体成形品を得る方法として、ブロー成形、ガスアシスト法、ロストコア法、 2シェル法、2つ割りの成形品を超音波、振動、スピニング、熱板等で溶着する方法がある。 これらは、一般的に金型の転写性が悪い、肉厚が均一にできない、複雑な形状には不向き、 成形サイクルが長い、消費電力が多い、成形後バリ加工が必要等により、設備費の増大、製造 工程が増えるなどの問題がある。また、外観製品については、部品運搬の気遣い及び溶着部 外観品質の課題が常に残されている。 また、現在、中空製品の成形技術としてDSI/DRI工法は、インテークマニホールドに使用され 注目をあびており、(株)日本製鋼所様にて開発されたすばらしい技術がある。 ここに紹介する成形型内完成システム技術は、DSI工法を活用しこれらの問題を解消するため、 そして、ものづくりが海外に流れていく中、日本に残す製造技術が必要との思いから開発に取り 組んだシステムです。射出成形技術の利点を生かし成形の分野に主眼を置き、夢を先取りした ランプ外観製品への中空成形技術の本格的な活用、一次成形の二種異材射出など、成形金型 内から一度も取り出さず型内で製品の完成を目指す初めての試みの成形技術に挑戦し完成した ものです。 特性の違う二種類の樹脂材料を使う小型ランプ成形工程において、ハウジングとレンズを同時 に同じ金型で成形した状態で、端子,バルブを組み込み、さらにレンズ融着をおこない成形型内で 中空ランプ完成状態にします。検査をおこない、その場で出荷状態の完成品とします。 材料を入れれば完成品が出てくるという夢の未来型ランプを目指した一連の成形システムを Oshima original-System-Injection-moldingと称しOSI成形と略称しております。 |
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