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平成23年1月〜12月


 12月21日(水)
 遂にダイエットの目標達成。10月30日に74・8キロあった体重を年末までに70キロ以下にすると決めて「16時間断食」を続けてきた。16時間断食とは、夕食後から翌日の昼食まで、何も食べず、人参ジュースと生姜紅茶だけで過ごすダイエット。慣れると空腹感が心地よく感じる。若いうちは『早寝、早起き、朝ごはん』が大事だが、年をとると1日2食でも十分らしい。
 今朝も、トイレで出すものを全部出して、体重計にソーッと乗ってみた。
70.0キロだった。保温肌着と股引を脱ぎ、パンツ一丁で再挑戦した。ヤッター。69.8キロ。寒さに震えながらデジカメを持って、体重計に乗り、足元の目盛りを 写そうと思った。70.0キロに上っていた。デジカメが200グラムあった。パンツも脱いでみたが変らなかった。頼んで撮ってもらった。「バカじゃないの」と笑われた。
同い年のムスコが縮み上がって減量に協力していた。
  11月15日(火)
さくらもーるの従業員親睦旅行でディズニーランドへ行った。朝7時にバスで大間々を出発。10時にディズニーランド着。アスクの店員たちと一緒に1時間以上並んでスペースマウンテンに乗った。未来の宇宙空間を急速で疾走するジェットコースターに年を忘れて絶叫した。
 みんなとお昼を一緒に食べてから別れ、一人で上野へ行き、国立博物館で「法然と親鸞展」を観た。800年前の世界にタイムスリップし、心が穏やかになった。時間があったので西洋美術館で「ゴヤ展」も観た。「着衣のマハ」の妖艶な姿に見惚れてしまった。
 夕方6時にディズニーランドへ戻り、今度はビッグサンダーマウンテンに乗った。夜空を急速で駆け巡る絶叫マシンに我を忘れた。夜9時に出発。バスの中でいい気分で寝てしまった。
そこで「なぞかけ」を一席。「ジェットコースター」とかけて、「帰りのバスの中」と解く。その心は、「どちらも急速(休息)が必要です」
 10月20日(木)
 大間々街路灯組合のバス旅行。一泊で北陸へ行ってきた。金沢の兼六園を見学し、4時に和倉温泉へ到着。目の前に能登湾が広がる絶景の旅館だった。七福神巡りの地図をもらい、下駄をならして一人で散歩した。七福神を回り、女将から輪島の箸をもらった。いいコースだったので夜の宴会で「明日の朝、七福神巡りをしようよ」とみんなを誘った。
朝6時、元美女9人集合。女学生のようにはしゃぎながら七福神を巡った。
 途中の青林寺でおみくじを引いた。「吉」と出た。「仕事も金運も良くなるが調子に乗ると道を踏み外す」と書いてあった。仏様の横に「具合の悪いところを仏様にお願いしながらなでると治る」と書いてあった。元美女たちが仏様の頭や胸や腰の辺りをなで回していた。皆がいなくなってから、仏様と自分の股間を交互にそっとなでた。気のせいか元気が出てきた。
調子に乗って、下りの石段を
 踏み外しそうになった。
 9月25日(日)
 今日は朝10時から午後4時まで、大間々の観光ガイドを手伝った。午前中は「駅からハイキング」があり、800人も
の老若男女が本町通りを歩いた。午後は「はとバスツアー」が来た。大間々の街歩きツアーは大好評で30日まで延長した
募集も6日連続で満席だという。
 はとバスツアー客の中に、横浜から来たMさん母娘がいた。30数年前に足利屋の裏の一軒家に数年住んでいた人だった
。「あの頃はとてもお世話になりました」とお母さんが言い、娘さんのまどかさんは「大間々が私の故郷です」と幼い頃の
家族の思い出を話してくれた。思いがけない再会が嬉しかった。岡商店の中庭のレンガ煙突の前でMさん母娘と写真を撮っ
た。「パチッ」という音がなぜか心に響いた。
人から「シャッターを」と頼まれると「はいはい、背中でも腰でも何でも押します」と答えている。「記念写真」とかけて
「贅肉」ととく。
そのこころは「誰かにとってもらいたい」なんちゃって!
 8月23日(火)
「三方良し」の会の役員会を開いた。「売り手よし、買い手よし、世間よし」という近江商人の精神は二宮尊徳の「分度と推譲」の思想に通じるところがある。勤勉、倹約で得たものをみんなで享受しようというのが江戸時代からの精神でもある。
最近は「はとバスツアー」での来訪者も増え、地図を片手に街の中を歩く姿が目立ってきた。岡商店北隣りの路地の整備などを行い、観光客に楽しんでもらいながら「三方良し」の心を地道に精力的に伝えて行きたい。
 会議の後、みんなが持ち寄った酒やビールやワインを飲んで盛上がった。新宇さんが秘蔵の蜂酒を出してきた。コハク色に変った焼酎の下に黒くなったスズメバチがたくさん入っていた。精力剤だという。1匹出してみた。スズメバチの目が怒っているように見えた。尻からかじった。マズイ。焼酎と一緒に一気に飲み込んだ。腹の中を蜂の針で刺され、吐気がした。精力剤どころではなかった。
スズメバチのバチが当った。

 7月18日(日)
 昨日から、尊敬する鍵山秀三郎さんが大間々へ来てくれた。
昼間は、今年96歳の星野精助さんを囲んで、「愚翁会」と称する食事会を開き、夜は郷土を美しくする会の仲間も加わって楽しい一夜を過ごした。鍵山さんは月刊誌「致知」の中で「このような人になりたい、と私が人生のお手本と仰ぐお方は、星野物産梶E相談役の星野精助氏です」と言っている。鍵山さんや星野さんを囲んで全員が深い学びと感動を味わった。
翌朝5時、旅館の風呂の入口にスリッパが一足、測ったように並んでいた。鍵山さんだった。風呂上がりに洗面台を丁寧に拭いている後ろ姿に感動した。「凡事徹底」の実践が人格と品格を高めるのだと納得した。鍵山さんの本『ムダな努力はない』を愛読しながら「ムダな努力はしない」自分を恥じた。1文字で大違い。「世の中は澄むと濁るで大違い。タメになる人、ダメになる人」という言葉や「刷毛に毛があり、禿に毛が無し」を思い出した。

  6月24日(金)
アスクの従業員のお父さんのSさんは震災後、南相馬市から一家6人で群馬に避難してきた。今日、Sさんが同じ避難先で暮らすご婦人方を乗せて買物に来てくれた。ご婦人方の楽しそうな様子を見て心が和んだ。
店の前でSさんと話した。Sさんは素朴で面倒見がよく、人を喜ばせるのが大好きな人だと感じた。郷土芸能の神楽やひょっとこ踊りが趣味で、地元では保存会を作って若い人たちにも教えていたという。「鼻くそと耳くそを、こうして丸めて薬にして…」というひょっとこの身振り手振りを見て大笑い。これは何かで使えると思った。Sさんのひょっとこ踊りのDVDを見せてもらうことにした。
相馬といえば千年以上続く勇壮な「相馬野馬追」の祭りで有名な所。Sさんは法螺貝(ほらがい)も吹くという。「法螺貝は難しいが昔、トランペットを吹いていたのですぐ覚えられた」と言っていた。本当に趣味が多彩で驚いた。
ただの法螺吹きとは訳が違う。
  5月26日(木)
 昨日の朝、散歩の途中で愛犬プーちゃんと相性の悪い犬に遭遇した。
なぜかその犬の鎖が外れていた。その犬がプーちゃんの背後から近づき、いきなり尻に噛みついてきた。プーちゃんを守ろうとして、間に入った瞬間、その犬に足を噛みつかれた。プーちゃんを連れて、急いで逃げ帰ってきた。靴下が破れ、血が出ていた。消毒液を塗って傷バンを貼って。みんなに「破傷風が心配だから病院へ行ったほうがいい」と言われた。今日、病院へ行った。半年前、野良猫に顔を引っかかれたときに診てもらった女医先生だった。カルテを見ながら、「あらー、今度は犬に襲われました?次は何かしら」と笑っていた。次は女房かもしれない。「傷口を濡らさないように」と言われた。お風呂で右足を湯舟から出して入った。シンクロナイズドスイミングのような格好になった。シンクロの真似をして、右足を真上に上げた。尻がすべり、左足も上がり、溺れそうになった。チンクロナイズドスイミングをしてしまった。
4月26日(火)
 東日本大震災の影響で、毎年行われている旅行や花見などが「自粛」の名のもとに中止になった。景気が停滞し「自粛を自粛しよう」「自粛するよりお花見を」という声も出てきた。計画停電やガソリン不足を経験した御蔭で、当り前の生活の有難さに気づいた。その上で、自粛で萎縮せず、景気回復のためにも、買うこと楽しむことも必要だと思った。
 明日は足利屋が休み。「スパークリング赤城山」と柏餅を買ってきて、夜、花見気分で1杯飲んだ。日本酒好きの友人は邪道と言うが、炭酸入りの清酒「純米赤城山」は和風シャンパンのような口当たりで、季節の和菓子とピッタリ合う。つい飲み過ぎてしまう。
 食べ過ぎ飲み過ぎと家庭の平和を維持するために、自粛の基準を決めた。以前、友人のSさんが「酒とオンナは2ゴウまで」と言って笑っていた。我家では「オンナは1号 お酒は2合 柏餅なら3個まで」を自粛の目安にした。
 3月18日(金)
 計画停電がはじまる前に大間々駅のトイレ掃除に行った。ガソリンが無くて来られない人もいたが8人が集まった。流れる水がアッという間にザラメのように氷りつく真冬並みの寒さの中、いつもと変わらず便器を磨いた。掃除の後、みんなで一緒に温かいお茶を飲んだ。地震からちょうど1週間。いつもの仲間といつものように掃除ができることが当り前でなく有難いことだと実感した。
 今日は彼岸の入り。朝飯前に歩いて墓参りに行った。国道122号の信号も全部消えていた。墓地の石塔がいくつも傾いていた。帰宅後、停電を忘れてパソコンを開こうとした。テレビもつかない。コタツもだめ。何から何まで電気に頼った生活に今更ながら気づいた。トイレに入った。ズボンを下ろし、赤い腹巻をたくし上げて便座に座った。その冷たさに飛び上がり、縮み上がった。便座まで電気のお世話になっていたのを忘れていた。そこで一句、頭に浮かんだ。
 停電を肌で感じる便座かな
  2月15日(火)
ついに体調不良でダウンした。新年会や夜の会議で不摂生が続いたことも原因かもしれない。萩原医院で診てもらった。院長の昭ちゃんとは二葉保育園時代からの幼なじみ。昔と変わらぬ穏やかな性格の昭ちゃんと診察室で話しているだけで気持ちも少し和んだ。今日は、アスクの店休日。半日寝ていることにした。
「赤い腹巻をしてみたら?」と愛妻に勧められた。「へそ下3寸」にある丹田は心や体調を整える大事な場所。ここを赤い肌着で覆うと「赤の魔法」の効果で血行が良くなり、足利屋でも赤いパンツや腹巻が売れている。腹巻をしてみた。本当に効果抜群だった。大事な場所がじんわりと暖かくなった。もっと大事な「へそ下6寸」まで下げた。愛犬プーちゃんも10歳の誕生日に赤い腹巻にフリルをつけて着せた。我家は全員「赤い絆」で結ばれた。太っ腹に真赤な腹巻姿を鏡に映し、ひとりで大笑いした。腹巻が離せなくなる。でも、人に見られたら「赤っ恥」をかく。
   1月21日(金)
群馬県内で活動を続けている街づくり団体や行政関係者が「ながめ余興場」に集まり、『まちづくり発表会』が開催された。
「まちづくり大学・大間々ゼミ」の他3団体が事例発表を行った。その後、大間々の町並みを案内。野口蔵屋敷の建物や調度品、岡商店の仕込蔵のスケールの大きさに参加者は皆驚き、非公開の蔵が並ぶ大間々の町並みを見て歴史と文化の奥深さを想像していた。
 午後は余興場へ戻り、大間々ゼミ生による「街づくり大喜利」を行った。座布団運び兼審査員兼幕引係りを任された。なぞかけで「大間々町」とかけて「警察官」と解く。その心は?渓谷(警告)で皆立ち止まります、の答えに拍手が沸いた。座布団を運びながら自分でも考えた。「大間々の蔵屋敷」とかけて「フンドシ」と解く。その心は「どちらも中に金目のものが入っている」。フンドシも蔵屋敷も簡単に中を覗くことはできないが機が熟せば中も見せられる。

 
 
 
 
 
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