平成10年1月〜12月 |
平成十年 十二月十九日(土) 「ことばのご馳走」の著者・金平敬之助さんにお会いした。東京駅の赤レンガのビアレストランでワインとビールをご馳走になった。ワインも嬉しかったが、やはり金平さんのことばのご馳走は最高だった。同席した高崎の内堀先生、大木先生、新井先生と一緒にワインを飲みながら金平さんの話にすっかり惹きこまれ、時のたつのを忘れた。ひと言のことばの温かさ、ひと言のことばの大切さを教えてもらったような気がする。料理もことばも…ご馳走はやはり温かいのが一番いい。 平成十年 十一月十三日(金) 今日は十九回目の結婚記念日。恭子と彰人からのプレゼントのケーキでいっそう太っ腹になりそうだ。白いタキシードに赤い蝶ネクタイを締めてまるで七五三のような格好での披露宴を思い出した。二十年目に入った今、三世代、親子六人が何とか平和に暮らしていられるのも周囲の人達のお蔭と感謝している。 仲人の星野精助さんからもらった「家庭の平和なくして事業の繁栄なし」の色紙のことばをかみしめた。今、家庭は平和だが事業は繁栄まで行かず半栄だ。あと半栄、ガンバラネバ。 平成十年十月二十四日(土) からす川音楽集団のファミリーコンサートで会場係をした。指揮者の人が「今、あちこちで文化ホールが造られていますが、アレは文化ではなく一時の現象、本当の文化はこの「ながめ余興場」のような建物を大切に利用することから生まれます」と嬉しいことを言った。 場内の子供達がケガをしないように心を配るのも文化の担い手の大事な仕事と思いつつ、ステージでクラリネットをふく美人に見とれて二階席の上段から転げ落ちそうになった。当分、文化人にはなれそうもない。 平成十年九月十九日(土) 全国芝居小屋会議参加のため、岐阜県加子母村へ行った。加子母村は日本一のヒノキの産地。農村歌舞伎の伝統を守りながら木と共に生きる人達の心に感動した。電気も通っていない渡合温泉のランプの宿に一泊、満天の星を見上げていたら流れ星を七つも見た。宇宙、地球、自然の壮大なロマンを感じた。流れ星が消えるまでに「お金が貯まりますように」と三回唱えられれば願いが叶うと聞いたがすっかり見とれて忘れていた。我にかえるとなぜか首が回らなくなっていた。 平成十一年八月二十日(木) ながめ余興場で本場・ニューオリンズジャズコンサートが開かれた。大間々での公演も三回目とあってバンドのメンバーもすっかり顔なじみになってきた。三年前、バンドマスターのジョンにサインを書いてもらった黒子の会の黄色いハッピを指差して「ジス・イズ・ハッピ」と教えたら「オー、ハッピーハッピー」と答えた。らっきょを食べさせたら「オー、ラッキーラッキー」なんて喜ぶだろうか。ハッピーとラッキーとサンキューだけで外国人とも心がつながる。 平成十一年七月二十六日(月) 平成十一年六月五日(土) 平成十一年五月二十一日(金) 平成十一年四月七日(水) |
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