第82回全国高校サッカー選手権観戦記

平成16年1月7日(水)朝8時47分新桐生駅発のりょうもう号で、FC桐生総勢15名が高校サッカー観戦のため、東京国立競技場へと足を運びました。私はサッカーの神様を崇拝しているので、もう20年近く毎年初詣に来ています。

   

        入場前に全員で記念撮影 (後ろに見えるのは青山門)  

ミラクル築陽が名門鹿実を破り決勝進出!〜桑原の鮮やかなフリーキックで決着〜

 築  陽 2−1 鹿  実 (準決勝第1試合)

準決勝戦は優勝候補筆頭と言われ、2連覇を狙う市立船橋をPK戦の末、金星を上げた名門鹿実と初出場ながらベスト4に勝ち進んだミラクル築陽という予想外のフレッシュ対決となった。前半開始早々から鹿実が精力的に攻め続けるが、築陽は自陣深く下がりながらもしっかりとパスコースを潰し、反撃のチャンスを伺う試合展開。拮抗を破ったのは築陽だった。前半38分右コーナーキックからニアへの鋭いボールをE片原がヘディングでゴール左すみに決め、値千金の先制ゴール。一方の鹿実は終始中盤でボールをキープするが、得点に至らず後半を迎える。後半途中からフォワードを3トップにして反撃を開始。後半28分、前半開始早々から獅子奮迅の働きで築陽ゴールを守るGK柳がクリアミス。このボールを鹿実のE山下が難なく決め同点とした。その後も、鹿実は攻め続けたが、後半終了間際になって築陽の反撃が始り、ゴール前30mの中央地点で得たフリーキックをキャプテン桑原がゴール左すみに鮮やかに決め、これが決勝点となった。ミラクル 築陽の快進撃は止まらなかった。

               

王者国見、滝川に圧勝  〜平山のハットトリックなどで滝ニを粉砕〜 

  国見 4−0 滝川第ニ (準決勝第2試合)

2試合目は王者国見と、やはり国立常連の滝川第二の戦いとなった。先取点は前半6分国見のエース平山がゴール前でスルーパスを受け、DFをかわして難なくゴール左すみに決め先制、前半を1−0で折り返した。後半に入っても右からのクロスを左から折り返したところを、兵藤がアウトでゴールへ流し込み2点目。さらに、今大会屈指のFWでU−20代表の平山の個人技などで2点を追加し、終わって見れば4−0のワンサイドゲームとなっていた。国見の個々の選手の身体能力の高さと強さが印象的な試合だった。ただ一つ、滝ニのキャプテン小兵F新井の孤軍奮闘ぶりには敬意を表したい。                               (武 井)

 (観戦裏話は次のページへ)