「障害者に対する見方を考える」
第3時〜五体不満足〜
篠 崎 孝 一
全発問・全指示 |
【発問1】ここにでてきた人はどんな人だと思いますか。 |
・授業開始と同時に資料の@の部分を読む。そして子どもたちに問う。
《足の不自由な人。車椅子に乗っている人。・・など、足が不自由だと言うことは分かる。》
【発問2】あなたが道を歩いていると、向こうから車椅子に乗った人がやってきますよく見ると、 その人は両腕と両足がありません。 あなたはその時、どのように思いますか。プリントに書きなさい。 |
【発問3】いろいろな意見が出されましたが、あなたの考えは次の3つのうちのどれに近いで すか。番号に手をあげなさい。 |
@かわいそうだ Aたいへんだな Bがんばっているな
・挙手で人数を確認する。
【指示】今からプリントを配ります。5分間読みなさい。 |
・(五体不満足より抜粋した物をプリントする)読み終わった後、次の指示を出す。
【指示】これからビデオを流します。読んだことを思い出しながら見て下さい。 |
・ビデオは、TV東京のニュース内で放送された物を録画し使用。
《「五体不満足」の著者・乙武洋匡さんの特集番組(約8分)》
【発問4】ここでもう一度質問します。あなたの考えは次の3つのうちのどれに近いですか。 |
@かわいそうだ Aたいへんだな
Bがんばっているな
【指示】今日勉強したことについて、自分の感想を書きなさい。 |
※参考文献 ○JVE教育28号 「共に生きるを学ぶ授業」 鈴木康一
○「五体不満足」 乙武洋匡(講談社)
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◇子どもの感想より◇
「私は両腕両足がある。あのビデオにでてきた人は、両腕両足がありません。でも私は全部あるけど、ビデオに
でてきた人はないのに、ちゃんと学校も行っているし、字も上手に書ける。絶対ビデオにでてきた人の方がうま
い。
私は手や足がなくても、ああやって普通の人より頑張っている人たちがいっぱいいるんだと思った。ビデオに
でてきた人は毎日を楽しく過ごしているみたいだけれど、私が手も足もなかったら、あんなに明るく頑張れる
かなと心配になった。私は手も足もあるのだから、もっと努力しようと思った。」
「両腕と両足がない人は僕は見たことがなかった。今日初めてビデオで見たら、僕と同じように生活していた。
字も書けるし、スポーツもできる。ましてや僕よりうまいかもしれない。両腕両足がない人でも、ちゃんと生活し
ているということが分かった。僕もそういう人たちを見習って、努力しなくてはいけないんだ。」