漢方では滋養強壮剤として活用・消化にも優れたスタミナ食

 山芋の色々 (ヤマイモ=ナガイモ・イチョウイモ・ヤマトイモ・ツクネイモ・ジネンジョ)



土のにおいのする、収穫したてのホヤホヤの新芋です。 土を落とした(無漂白・自然のまま)洗いやまと芋  


 やまといもは中国が原産といわれ、日本では正倉院の文書にもその名が登場するほど
   歴史のある野菜で、漢  方では滋養強壮剤として活用され、消化にも優れたスタミナ食として
   書されています。
   消化が良く、他の食物の消化も助けるやまといもは昔から滋養強壮・病後の回復食に使われ、
   衰弱体質、食欲  不振、肺 によるせき、皮膚の乾燥などには、火を通して常食すると効果的
   といわれ、薬膳では糖尿病によい食材とされています。
  
 ヤマノイモは、ヤマノイモ科ヤマノイモ属の山芋と言われてます。
  自然薯、大薯の総称で、600種ほどあると言われて、形状の多様も色々で栽培も難しいです。

  一般にヤマノイモとして量販店に売られている長芋や大和芋は元々は外国から導入された
  栽培種で、原産地は中国の華南西部といわれています。 イモの形から、円筒棒状形のナガイモ群
  偏平で扇形と短系の棒状のヤマトイモ群、球形のマルイモ群に分けられます。
  自然薯は、山野に自生し、さといもや稲が渡来する以前は主食の一つだったという説もあります。
  現在はパイプで栽培もされています。
  大薯(だいじょ)は為薯(ためいも)ともいい、沖縄など暖地にみられます。

 いちょういも(ヤマトイモ)
 関東では、ヤマトイモと呼ばれて粘りがあります。最近は、バチ形より、ムキやすく、おろしやすく、
  歩留まりが良く、ネバリ・コク・味が同様の棒形
が好評で好まれています。
 主に関東地方を中心に栽培されています。
 やまと芋栽培は肥沃な土壌と気候と風土を選び、乾燥に弱く、栽培がむずかしく、
 産地が限定されています。
 また、天候により同じ品種でも平いも(イチョウ)や棒状になりますが、栽培の技術により、
 棒状でもネバリ、コク、味が良く、そして調理や加工のため、歩留まりの良いやまと芋栽培に
 取り組み努力してます。 
 また、ヤマトイモは収穫量が少ない分、栄養価やネバリも高いです。
 貯蔵技術の確立により年間を通して旬の新鮮さと周年出荷を安定して確立しております。
 とろろ汁、山かけ、酢のもの、煮ものなど和風から、和菓子や練りもの類、そばのつなぎ、
 さらには洋風・中華風料理やお酒のおつまみやお好み焼などいろいろに利用されています。


やまと芋の形状 現在は棒状が人気で主力です。

ヤマトイモの形状はイチョウ型バチ型、近年では棒状の物
が主体ですが(注1)、もともとはどれも同じ品種で、一般的な
栽培では、その時の天候などに左右され、平イモと棒イモの
割合がきまります。 

平イモや棒イモも、ねばり、こく、味などは同様で、最近では
大手量販店・食材会社・やまとふぁーむにいじまでの販売
などではムキやすく、おろしやすく、大きさが手ごろで、
ムク時のロスがない棒状
の物が好評・人気で売れ筋です。

(注1)やまとふぁーむ にいじま では、イチョウ系と同様の
ネバリ・コク・のどごしが良く、まろやかな味の棒状の
ヤマトイモ栽培に取り組んでいます。
種芋の採取にあたり、徹底して、イチョウ系の芋の種は採取
使用は控えている為、天候に左右されにくく、安定した品質
を保ち、ロスがなく、効率の良く、取り扱いや選果・
品質が勝れる棒状を栽培しております。

 お手ごろ価格な棒状の大和芋が売れ筋です。!

 ・大和芋の保存方法
一般的に新聞紙にに包みと・・・と記載ございますが、
現代は、包装のFGの袋 、ラップやレジ袋やポリ袋等に
包んでいただき、土付のまま冷暗所か水洗いして、
冷蔵庫の野菜室に保存していただきますよう
お願い致します。
格ご家庭の保存方法によりますが、数週間保存
でると思います。
また、イモ類(野菜)ですので、なるべくお早めに
お召しあがりいただきますようお願い致します。


ヤマトイモの種子・定植(いもうえ)

植え付けまで、低温貯蔵庫に保存したヤマトイモの種子
ヤマトイモの種子は各自農家で自家採取をしています。
遺伝子組み換え種子ではありません。


↑土の中に画像の状態で植えてあります。     ヤマトイモの定植(いもうえ)作業 5月

□植え付け後生育のようすを観察しました。
 
@6/17発芽1日              A6/18日 2日後
 
            B6/20 4日後            C6/21 5日後 隣のツルに巻きついています。
ツルの生長は最大1日で20cmも伸びます。(続きあり・工事中)




やまと芋のムカゴ 三兄弟(食べられます


ヤマトイモのツルに出来たムカゴです。

やまと芋のムカゴ・・・山芋のツルに小さな丸い芋が出来ますが、画像は自然に畑に落下したものです。

栄養の特徴と効用・ネバネバは健康によい!

やまといもの特長であるネバネバの中には、
ムチンやマンナンと呼ばれる精力強化の働きが
ある成分が含まれています。各種のビタミンや
食物繊維も含まれていますが、デンプンを消化
するジアスターゼが豊富に含まれているのも大
きな特長です。
ですから、消化吸収に優れ脳卒中や高血圧の
予防にも効果があると言われてます。
 ですからネバネバの中に健康な食生活への
秘密があるのです。

右の画像のようにモチモチ・粘り・ネバリます。

ねばった、ねばった、ね! 群馬やまと芋

健康と美容にやまと芋 21世紀の食文化はネバネバの王様・やまと芋から

    現代の日本人は欧米型の食生活になり大腸がんや乳がんなどが増加してます。
    食生活の変化の影響は10〜20年後に出てくると言われてます。
    今日から、日本人本来のスローフードで健康な食生活をやまと芋料理で取り戻しては如何ですか。
    また、お子様に欠けている食物繊維を多く含みおなかの掃除をしてくれます。
     お好み焼きにまぜると食べずきらいの子供さんも美味しく召上がれます。
    又、畑のうなぎと言われるやまと芋はお腹の調子をととのえ、美容と健康に最適な野菜です。
    その他、生活習慣病防ぐ働きもあります。



やまと芋のカユミの正体は?

山芋を調理する時に皮をむいたり、すりおろす時、山芋が肌に飾ると手がカユクなる場合があります。(注1)
皮をむいたり、すったりすると、皮付近に多く存在している(画像@)シュウ酸カルシウムの針状の結晶が
壊されて 拡散して、(画像A)手や口など肌にささってカユミが発生します。シュウ酸カルシウムは酸にとても
弱いという性質を持っていますので、あらかじめ山芋を酢水につけたりして、料理すると、(注2)
カユミ少なくなると言われてます。

また、カユミがおこったときには、レモン汁をカユクなっている部分につけたり、食酢を薄めたもので軽く
洗い流すとかゆみがおさまと言われてます。(注3) 酢がカユミを抑えるのは、シュウ酸カルシウムの針状の
結晶が酢で溶けるからです。

(注1)山芋を直接手で触れないように皮をムクか、触れた手で、肌に触らないように注意するのがポイントです。

(注2) 酢水に付けおきしぎますと、山芋本来の味やネバリが微妙に変化しますので、注意してください。

(注3) あまり効果は期待出来ないようです。 山の芋類は基本的にはレモンや梅干などが、スッパイ
    ように、カユミが特徴の一つと考えて調理していただけるようご理解下さい。

    
    (画像@)↑ 山芋の皮の近くにまとまっています。

                                 (画像A)

     
撮影(やまとふぁーむ にいじま)
シュウ酸カルシュウムの顕微鏡画像400倍+3倍 デジカメによるコリメート撮影
・細長い針みたいな物がシュウ酸カルシュウム、大きさは(長さ)01.〜0.15ミリ)位
・丸いのは澱粉 大きさ10〜15ミクロン位                         



やまと芋成分表 100g中


    カ   ロ   リ   ー        121.0
    水           分      68.0
    タ  ン  パ  ク  質       3.5
   脂            質       0.1
   炭 水 化 物  (糖質)       26.6
   炭 水 化 物  (繊維)        0.9
   灰            分       0.9
   無 機 質 (カルシウム)      21.0
   無 機 質 (ナトリウム)       7.0
   無 機 質   ( 鉄 )       0.7
    ビ  タ  ミ  ン  B1       0.08
    ビ  タ  ミ  ン  B2       0.02
   ビ  タ  ミ  ン   C       5.0

日本食品分析センターぐんま工業試験場分析結果
 クッキングメモより

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