ロベンドヒュッテは、長野県の霧ヶ峰高原の一角にある。観光バスが良く訪れる霧ヶ峰から、小さく「池のくるみ」と書いた看板の差す方へ行くと程無くたどり着くんだ。池のくるみ踊り場湿原のすぐ傍らに何軒かのペンションが建っているんだけど、その一つがロベンドヒュッテ。
ここにはもう10年以上毎年泊りに行ってる。落ち着いたアットホームな雰囲気が気に入ってるんだ。リビングには暖炉があり、夜にはここで女主人のまさこさんや初めて出会った泊まり客のみんなとワインを飲みながら話しをしたりジェンガやったりするんだ。今年結婚した新主人のりゅうちゃんと愛妻ななこさんも加わって、ますます賑やかだけど静かなひとときを過ごしてきたよ。もちろん子供連れでも全然OK!夏には花火なんかしてくれるから子供たちも皆一緒に大騒ぎ出来るんだ。
しかも部屋の窓から見える踊り場湿原はいつでも幻想的で素晴らしい。日の出の時間にはうるさいほどの小鳥の鳴き声で賑やかなほどだよ。
霧ヶ峰と言えば、グライダー滑走路のあるところや強清水が賑やかだけど、踊り場湿原はいつでもあまり人のいない静かなところだ。高山植物も多いけど、草原の景色がたまらなくいいね。静かなひとときを過ごしたかったらお勧めの場所だ。
でも、こんな素敵なところにも問題がある。昔国が進めていた杉の植林事業で、この湿原周囲にも一杯杉が植えられてしまったんだ。杉が段々大きくなって水を吸い上げてしまうせいで、湿原から水が減り、湿原の植物達は変化してきているらしい。ところが国定公園に指定されてしまったため、その杉を切ることも出来ないんだ。このままじゃあもうすぐただの杉林になっちゃうかもしれない。地元の人はこの景色を守ろうと一生懸命なんだけど、難しいらしい。なんか寂しい事だよね。人間が壊した生態系をそのままにしておく事がなんで国定公園の保護になるんだろう??
この素晴らしい景色をみんなにも是非見て欲しいなあ!

長野県諏訪市霧ヶ峰池のくるみ PHONE 02665−8−3504