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群馬大学工学部 情報工学科
中野 眞一 助教授 |
1.はじめに
中野 眞一助教授(以下、中野先生と呼ばせていただきます)は、幾何とグラフのアルゴリズムに関する研究を行っています。幾何とは簡単に言うと、点,直線,曲線,円などの図形に関する数学の分野です。ここでグラフとは棒グラフや円グラフのようなデータの量を表す図ではなく、「点」と「点を結ぶ線」とで構成される図形のことを言います。グラフは、ネットワークやシステムの構成図,組織図,工程図,回路図などを表現するのに適しています。さらに、計算機処理にも適しています。グラフを“適切に”描画することにより、抽象的な概念間の関係を簡潔にしかも理解しやすく表現することができます。中野先生は主にグラフを“適切に”描画するアルゴリズムを中心とした研究を行っています。
本稿の構成は次のようになります。2ではアルゴリズムとは何か?ということについて述べます。3では難しい問題を解くための有名な手法を紹介します。4では中野先生の研究テーマを紹介します。5は中野先生の人物像について語ります。6はおわりに感想を述べます。
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