第26話 べっち的馬券術 (2000.11.30)


トップ 第1話〜第20話 第21話〜第40話

うすうす気付いてはいるが、私は競馬が下手である。 馬に乗るのが下手だという意味ではなく、馬券で儲けるのが下手だといいたい。(←べつに言わなくてもわかるって) もっとも馬に乗ったことないので、おそらく乗馬も下手であるが。 でもなぜ当たらないかはよくわかっている。

私はまじめに馬券を買うとき、前日に新聞を良く読んで、展開を良く考える。 そして勝つ能力を持っている馬、勝つ展開にはまる可能性のある馬をしぼり出す。 ここで言う「勝つ能力を持っている馬」とは、前何走かで成績が良くなくても、能力が発揮できなかった馬など、いわゆる穴になっている馬も選ばれる。 するとだいたい5頭ぐらいに絞られる。 この5頭のBOXを買えば、当たる自信はある。 さらに1着を当てるのもかなりの自信がある。

しかし儲けるためには5頭BOXというわけにはいかない。 買うときは次のどれかにするのがいつものパターンだ。

A.馬連1点
B.馬連3頭か4頭BOX
C.◎から馬連流し

しかし、この選択が下手なのだ。 馬券を買うときは、当たったら何を買うか決めていて、勝手に当たった妄想を楽しんだりしている自分がいる。 明らかにこれが敗因なのだ。 わかってるんだけどつい……。

例えばAのパターンに決めた場合、1着3着を的中させる可能性が非常に高い。 例えば1−2か1−3で迷ったとしよう。 そして1−2よりも1−3の方が配当が高いとしよう。 そしたら1−3を買ってしまうのが人間というものだ。 しかし私の場合、1−2が来る。 あえて1−2を買ったとしても、1−3が来る。 しょうがないから両方買うと(ここでいうCのパターンだいね)、2−3が来る。 そして「BOX(Bのパターン)にしとけばよかった……」ということになる。

絶対裏目にでる。 これが私の人生なのかー!? 原因は私の邪念なのだ。 儲けようという考えが、こういう結果を生み出している……。

今までに一度だけ完璧に自信があるレースがあった。 邪念をすべて捨てて、ダンスインザダーク単勝1点買いをした。 「馬連の方が儲かるぞ」などという考えをすべて封印して。 1着を当てる自信はあったし、とにかく余計なことを考えないようにして買った。 そう、そのレースとは、競馬ファンならみな知っている、あのダービーだ。

最後の直線、ダンスインザダークは一気に先頭に立った。 みるみる2着以下を引き離す。

「よっしゃー! 来たで来たでー! 今日は応援するぞ、武〜!」

しかし、もう少しでゴールというところで、後ろから凄い脚で1頭襲いかかってきた。 伏兵フサイチコンコルドだ。 ゴール直前、あっさりと先頭が入れ代わってしまった……。 まさかの2着……。

結論: どうすればいいんですか?


トップ 第1話〜第20話 第21話〜第40話