第14話 初恋の人? (2000.10.05)


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ホームページを更新できないと言いながらも、小話だけは続けている私。 小話は書いててなぜか楽しいし、ネタのストックも多少あるので、まあよいではないか。 さてさて、今回は甘く切ないお話。 ちょっと甘酸っぱいよ〜。 まあアクは強くないので、こういうのを毛嫌いしている人も、気軽に読んじゃってください。 先に言っておきますが、今回は(も?)笑えるところはありません。

私(男)には幼なじみと言える存在の人がいる。 仮にAちゃんとしておこう。 何歳ぐらいからかはわからないが、保育園に行っていたころにはは、一緒に遊んだりするようになっていた。 彼女は私と学年は同じなのだが、私が3月生まれなのに対して、彼女は4月生まれということで、彼女の方が約1年年上なのだ。 そのころの1年という差は、精神的にも、体格的にも、結構大きな差であるといえる。 実際に彼女は私よりも一回り体格が大きい上に、しっかりした性格だったので、私にとっては「お姉さん」のような存在だったのかも知れない。

確か小学生になったころだっただろうか。 私はAちゃんに連れられて、Aちゃんの友達のHちゃんの家に遊びに行った。 私とHちゃんは、たぶんその時が初対面だったと思う。 Hちゃんは私たちよりも1学年上で、美形で、お嬢様タイプで……、まあその時の私にも、はっきり「ステキだ」と感じるような人だった。 すぐに「好き」って感じるようになった。 それから何度もAちゃんにうまく話を持ち出したりして、Hちゃんの家に一緒に遊びに行ったりしていた。

小学校の高学年にもなると、みんな男女を意識し始めて、それまで仲の良かった異性と、遊ばなくなったりするものだ。 私も同じで、Aちゃんと遊んだりすることも、だんだんなくなっていった。 当然Hちゃんと遊ぶこともなくなって行った。

それから気付けば高校生も離れ離れで、10年ぐらい一緒に遊んでいない、5年以上も会っていないという状態になっていた。 べつにそのころはHちゃんのことを好きだとかは全く思っていなかったけど、たまに「今どうしてるのかな?」とか、「どんな顔になってるのかな?」とか思うことはあった。 そんなある日、ある知らせを聞いた。 Hちゃんが結婚したという話だ。 べつに落ち込むほどではなかったけど、それなりにショックは受けた。

それから数年たったある日、また1つのある知らせを聞いた。 Aちゃんが結婚することになったという話だ。 やはり今回もべつに落ち込むほどではなかったけど、それなりにショックは受けた。 でもはっきりと自分でもわかったけど、Hちゃんのときよりも、はるかに大きいショックだった……。

なんでなんだろうねぇ……。

※この物語はフィクションだと思ってください。 この物語に登場する人物と実在の人物は関係ないことにしてください。

結論:ん〜、文学的作品?(←ミスターのものまねで)


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