九十九里事件


 1990年8月15日、九十九里浜に遊びにきていたある家族が、沖合に水柱を上げて落下する「何か」を目撃した。その時は隕石だろうと思ったが、翌日の午後6時頃付近の海岸を散歩していた家族は「頭の痛くなりそうな異様な臭い」がするのに気づいた。その時近所の1人もその臭いに気が付いたのか、出てきて周囲を見ていた。そして「それ」を見つけたのである。
 身長は1.2mくらい、頭が異様に大きかったが最初は子供の溺死体のように見えた。棒きれで周りについていた海草やゴミを取り除くと、それは人間でない事がわかった。耳まで切れ込んだ眼、穴だけの鼻、小さな口、腐乱していた事もあって非常にグロテスクだった。家族の父親は半信半疑ながら写真を撮ったが動物の死体だろうと思っていた。その夜、父親は昼間の事が気になり海岸に様子を見に行ったが、波にさらわれたらしく何処にも見あたらなかった。

以上が事件の概要である。

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