
このサイトは、私の使用しているDayStar Filters Quanrk に関する使用状況を紹介していきます。フィルターには個体差があり、すべての機材に当てはまるものではありません。
Quark 日本語マニュアル   英文マニュアル  リーフレット
Quarkの求める精度


 外観
 撮影
 ゴースト

左は、Quark(クォーク)フィルターをボーグ76EDに取り付け、撮影DMK51カメラを取り付けたようすです。
クォークのスリーブは、31.7mmと50.8mmのチューブに対応しています。
 太陽をカメラ視野の隅に置き、極端に露出をかけると中央部にゴーストが現れます。(コントラストを強調しています)
 通常はこのような使い方をしないのであまり気にすることはありませんが、
光球から離れた極めて薄いプロミネンスを撮影するときは気になるでしょう。
 

クォンタム0.5Åとクォークで黒点を撮影しました。
画像処理してしまうと、差が無くなりますが、コントラストは0.5オングストロームのクァンタムが優位です。
Daystar社の太陽フィルターには、Quantum   T-Scanner   ION   REDi   Quark などがあり、
プロミネンス用にQuarkを購入しました。Quarkには、prominence と chromosphere modelがあり、共に955ドルです。 一般的には半値幅の小さいタイプは割高なのですが、Quarkは同一価格です。
prominence modelの半値幅は0.6〜0.8Åと chromosphere modeは0.3〜0.5Åと幅があります。この幅が価格を抑えている理由でもあります。
 ニュートンリング
プロミネンスの撮影では、クァンタムとさほど差がありません。
 元々Prominence modelですから。
 QuarkはQuantumに比べて約3倍明るいです。そのため、露出時間が1/3になりますので、シーイングの影響が受けにくくなるので、像は鮮明になります。
 さらに、プロミネンスは動きがあるので、Hαの中心波長に対して±0.5Å以上波長が広がっています。そのため、半値幅は0.7Åの方が0.5Åより写りがよいのです。 
 コロナドやラントの望遠鏡でダブルスタックにしてプロミネンスを撮影している方がおられますが、プロミネンスの撮影なら元々のフイルター(0.7Å)の方が鮮明に撮影できます。
 このことを勘違いしている天文家も多いのではないでしょうか。
クォークは画像処理により十分コントラストが上げられます。
 Quantumとの比較