足利屋ホームへ

虹の架橋ホームへ




 
足利屋のトイレは定員1名の小さなトイレですが、毎朝便器をピカピカに磨き、
お香を焚いて季節の花を添えていました。
そして、平成7年9月から毎月1枚、トイレの中に絵や写真や書などを展示して、
「世界一小さなトイレ美術館」として開館致しました。
 お買物の合間にお気軽にお立ち寄りください。

        足利屋 トイレ美術館 カンチョー 松ア 靖








 私の曽祖父・松崎浅吉が明治39年(106年前)の正月に、お客様に配った「引札」と呼ばれる木版画です。 
明治39年は丙午(ひのえうま)の年でした。丙午は、天馬または神馬といいます。実用の馬ではなく、
象徴的飾りの馬で、お宮に飼われている白馬のように神様の乗る馬として一生を終える馬です。
 明治38年9月、日本は日露戦争で大国ロシアを破りました。明治39年の正月は日本中が貧しい中にも歓喜
をもって迎えたのかもしれません。
 栃木県足利出身の松崎浅吉は、日本一の産出量を誇っていた足尾銅山の宿場町・東村に店を構えました。
足利屋の引札で一番古いものは明治30年のものが残っていますが私が一番好きなのはこの引札です。
アジア大陸をバックに、鮮やかな色彩で白馬の手綱を握る力強い力士の姿が描かれています。
この年の5年後に足尾鉄道が開業し、浅吉の息子で私の祖父の松崎友次が大正2年に大間々で足袋屋を
はじめました。この地域が急速に発展した時代でもありました。


                         トイレ美術館入口横の階段






トイレ美術館所蔵品といっても、大きすぎてトイレに入らない作品もあります。トイレの中は毎月、小さい作品を1枚だけ展示して、あとは足利屋、アスクの店内に展示してあります。お気軽にご来店ください。(順不同・敬称略)
 シャガール「ブライダルブーケ」
      (リトグラフ)
 趙 国明 「想い」
   (水彩)
 神渡良平「人生はご恩返し」
  (色紙) 
シャガール「十字架のキリスト」
(リトグラフ)
 趙 国明 「高原牧場」
   (水彩)
 神渡良平「一隅を照らす」
(色紙)
   オノサト・トシノブ
    (シルクスクリーン)
   松本和久 「陽」
      (油彩)
 星野精助「一日一生…」
(色紙)
 古美門佳一郎「ひうち坂」
      (油彩)
   福澤一郎「薔薇」
     (リトグラフ)
 坂村真民「気海丹田」
(直筆ハガキ)
 大野勝彦「笑顔の出発点」
      (水彩・絵手紙)
 星野富弘「がくあじさい」
  (リトグラフ)
     今泉聖子「椿」
       (水彩)


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