次世代省エネルギー基準
1,次世代省エネルギー基準とは
次世代省エネルギー基準(以降次世代省エネ基準)…みなさんあまり聞きなれない言葉だと思います。
”住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主の判断の基準”という意味です。
そもそも発端は1997年に開かれた地球温暖化防止・京都会議です。
ここで約束された2000年以降の温室効果ガス排出量の数値目標が
民生部門を経て次世代省エネ基準という姿になって私たちの前に姿を現したわけです。
なぜ次世代省エネ基準が必要なのかというと先にも少し触れましたが、
地球温暖化を防止する為です。住宅を省エネにすると地球が救えるのか、と思われるでしょうが、
ちりも積もれば山となるという言葉のように一軒ではわずかなものでも沢山の件数があつまれば
膨大な量になるのです。
省エネルギー基準というものは、わが国でオイルショックを経験した後国民生活の中でも
省エネを努力するというねらいをもって1980年に定められました。
次世代省エネ基準では21世紀の住まいづくりに焦点を合わせて本格的にエネルギー漏れのない
良質な”断熱性能”をもった住宅をつくる為に見直されたものです。
2,次世代省エネ基準の利点
実際に省エネ基準をクリアーするとどのような利点があるのかというと、
(1)住宅金融公庫で250万円の割増融資が受けられる
(2)住宅を断熱・気密化することにより快適性が向上する
(3)住宅を断熱・気密化することにより耐久性が向上する
という、大きく分けて3つに分けられます。では、個々についてもう少し深く掘り下げてみましょう。
(1)住宅金融公庫割増融資
次世代省エネ基準は、全国を気候別の6地域に区分して細かな仕様を定めています。
その基準をクリヤーするために必要になる金額(250万円)が割増融資される
と思っていただければ簡単です。(実際は逆(基準を満たしてから融資が出る)ですが…)
(2)高断熱・高気密住宅の快適性
今までの住宅は損をしていました。
図1:断熱なし
図2:断熱あり
図1、2とも、暖房機具の温度を22℃に設定した部屋ですが、断熱しているのとしていないのでは、
エネルギー(灯油)の使用量も、体感温度も大分違います。断熱・気密化された住宅の内側では
温度差が少なくなり温度ストレスやヒートショックが起こりにくく健康的です。
また、Q値(熱損失係数)の値が小さくなり熱が逃げにくく居住性能が良くなります。
※Q値:室内外の温度差が1℃のとき、家全体から1時間に床面積1uあたりに逃げ出す熱量のこと。
(3)高断熱・高気密住宅の耐久性
断熱施工した壁の断面図です。
断熱・気密する上では丁寧で正しい施工が不可欠です。正しく施工すれば、
室内の熱と湿気は壁内の断熱材でブロックされ外へ逃げません。
また、胴縁等で通気層を作っておけば壁内部の湿気はその通気層を通って外部に逃げるので
耐久性が高くなります。
一方、断熱材の欠損は室内の熱を著しく外へ逃がし、
その時に壁内で起こる急激な温度低下のもたらす
内部結露が構造体を腐らせる原因となってしまします。
<室内の換気>
上記の図「正しい断熱施工による効果」を見ていただければ分かるように、
室内側の空気(湿気)は入れ替わることがありません。そこで重要になってくるのが換気です。
気密しているため計画的な換気が可能になります。また、
室内に調湿機能のある木材を使用すると湿度が安定し、より快適になります。
3,最後に
このように、高断熱・高気密の次世代省エネ基準は
「快適・健康・安全でかつ省エネ的で長持ちする家」を建てましょうということなのです。
これからの住宅は、単に快適や健康を追求するだけではなく
”地球を守る”という新たな価値観のもとにより向上していくと思います。
私たち一同もその手助けが出来るよう、これからもがんばっていきたいと思います。
SAVE THE EARTH
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