通気・断熱の考え方
在来工法の耐久性を保つのに最も重要なポイントは「換気」です。
そして、人が健康で快適に過ごすには「断熱」が不可欠です。
ここでは、当社の考え方について説明していきます。 |
健康な構造体を保つ
在来工法の構造体を良い状態に保ち、耐久性を向上させるには「換気」が必要です。
木材は常に水分を吸収・放散しています。この状態を妨げないようにすることが、
木材の耐久性を向上させることにつながります。
<床下の換気>
@基礎と土台の間にスペーサー(基礎パッキン)をかませ基礎全体を換気する、基礎パッキング工法を採用しています。
- 通常の床下換気口を使用した場合、基礎の上端筋を切断する為、基礎の耐力を弱める原因になりますが、
基礎パッキンは、完成した基礎の上に乗せて施工する為そのようなことはありません。
- 基礎と土台が接していると土台が腐る原因になったりしますが、
基礎パッキン自体がスペーサーの役割をする為、土台が腐らず乾燥して丈夫です。
- 基礎全周囲通気するので、床下換気口よりも湿気排出効率が良いです。
- 基礎と土台のスベリ起こさず耐震安全性にも優れています。
A地面から上がってくる湿気も防湿シートで遮断します。
床下の湿気のほとんどは地面から上がっくるものです。防湿シートを施工して、地面からの湿気を防ぎます。
<壁・屋根内部の換気>
@外壁材と柱との間にスペース(胴渕)を設け換気します。
壁内部の湿気は外気により上へと上昇し、屋根を通じて棟換気から外へと排出されます。また、
壁内部が自然にサーキュレーション状態になり、夏涼しい構造になります。
A屋根は垂木の間に断熱材を施工し、屋根遮熱材とします。
夏期の小屋裏温度上昇を防ぎ、天井の断熱性を向上させます。
また、断熱材の上部にスペースを設けることにより効率よく湿気を排出します。
夏期は自然サーキュレーション状態になり涼しくすごせます。
<家全体の空気の流れと断熱>
上記のポイントを整理すると、空気の流れは左図のように家全体の構造体を換気しています。
天井裏に溜まった湿気や熱気は、妻換気材や屋根断熱材を通して外へ排出されます。
当社では、断熱層と通気層をきちんと分離することによって、通気・断熱性能を保持しています。
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