国際理解のための第一歩
m.f
何のために英語を勉強するのか。それについて、なんとなく理解はできているけれど、本当は他人や成り行きに押し付けられて勉強しているみたいで、不満を持ちながら机に向かっていた気がする。だから英語の成績もよくないし、そのため勉強もしたくなかった。別に世界に出て行こうとも思わないし、とまで考えていた。そんな状態からのカナダ修学旅行。最初から不安だった。前日までしおりの会話表現を言ってみたり、日常で使う言葉を英語にして言ってみたりしてみたが、ますます不安になっていくばかりだった。
そしてカナダに着いて、英語から逃げられなくなってしまった。周りの人の会話も、何気なくつけたテレビやラジオからも慣れない言葉だらけで本当に不安になった。2日たっても会話という会話ができなくて腹立たしく思い、明日こそと目標を立てて3日目のモントリオールでやっとお店のおじさんと話ができるようになった。いまだにそのことが嬉しくて、嬉しくてたまらないでいる。そして、4日、5日、と経っていき5日目の夜テレビをつけてニュースを見ていて、「へえー。そうなのか。」と頷いている自分がいた。そして、ニュースの次はドラマとどんどんリスニングの力がレベルアップしていることに気がついた。「何だ英語って楽しいじゃん」調子のいい私はだんだんそう思うようになっていった。
この修学旅行を通して自分には国際理解の前に人々と話をするという根性と英語や語学を学ぶ努力を身につけなければならないと思った。
何のために英語を勉強するのか、それについて答えを自分なりに見つけられた。そしてそのためには毎日毎日の積み重ねが大切だということが自分の中で理解もできた。今度こそ英語嫌いを直し、ほかの国の言葉にも少し手を出して、自分なりに国際理解を深めていきたいと思った。そして、出来るなら色々な国の人を集めて小さな国際会議を開きたいと思った。