ナイアガラの滝
n.s
高校最大のイベント。修学旅行。初めての海外旅行。初めての飛行機。たくさんの初めてのことに触れ、いろいろな経験を得て心身ともに成長をしてきました。私が、その中でも特に印象深く心に残ったことは、ナイアガラの雄大な滝を見たことです。
私は日本で事前学習をしている当初からナイアガラには非常に興味があり、「これを見るがためにカナダへ行く」と言っても過言でないほどでした。
だからこそ、今回の修学旅行で見たナイアガラは、普通の人の何倍もダイナミックに、かつ美しく見えたのです。
ナイアガラには、四日目午前中に行きました。天気は雪。上着を重ね着しても肌寒いカナダらしい気候でした。あいにくの天候にもかかわらず、テーブルロックから見えるナイアガラの滝は、まるで爆音のようなすごい音を立てながら、流れ落ちていました。ここから見える景色は日本のそれとはまったく違う、まさに真の滝であると私は感じた。私にとっては、もはやこれだけで十分なほどでしたが、なんと滝の裏側までいけるとわかり感動の一言に尽きていました。滝の裏側に行くと、まさに目の前で流れる滝に遭遇しました。先ほどのテーブルロックからの滝とは一味もふた味も違う豪快な滝のカーテンに目を奪われました。雄大。狭い日本から見たら、この滝も、周りの自然環境も、いやカナダ全体が雄大な自然に見えます。
なぜ、日本から見たらこの自然が雄大に見えるのか。それは、もちろん国土の問題もあるだろうし、ほかにも諸諸の問題があると思います。その中のひとつにカナダは人と自然との共存が上手く出来ているのということがあげられると思います。たとえば、街を歩くときにごみが道端に捨ててあるようなことは日本よりはるかに少ないと思うし、ファーストネーションの人々はもとより自然を愛する部族です。
われわれ日本人は、彼らの意識を見習うべきだと今回の旅行で痛く感じ取ることが出来ました。私は修学旅行で最高の思い出を作るとともにカナダ人の雄大な自然を守る意志を感じ取りました。非常に有意義な旅行だったと思います。