【日 程】 平成10年3月28日(土)
【天 候】 晴れ
【山 名】 仙人ヶ岳(朝日沢山)(662.9m)
【地 域】 安蘇山塊
【メンバ】 単独
【ガイド】 −
【地 図】 国土地理院地図(番場・大間々)
【ルート】 菱町一色ハイキングコース駐車場(9:20) → 黒川ダム(10:40) →
舗装林道終点(10:10) → 尾根道(黒川分岐)(10:55) → 仙人ヶ岳(11:30-13:00)
→ 黒川へ分岐(13:30) → 舗装林道終点(14:10) → 黒川ダム(14:35) →
菱町一色ハイキングコース駐車場(14:50)
桐生市菱町の中心部から黒川に沿って少し入ると、今回の出発地一色地区になる。
ここには「一色ハイキングコース」というミニハイキングコースがあり、
町会が管理する一色ハイキングコース用駐車場に車を置かせてもらい出発する。
山間の住宅地には梅の花の香りが漂い、
遠くからはコジュケイの声が聞こえるのどかな山里風景だ。
ふと見ると民家の庭のアカヤシオが早くも三分咲き。
間もなく道は三叉路となり、黒川に沿って右の道を行く。
黒川ダムのダム湖では十数人の釣り人が糸を垂れている。
今日の登山道の大半は、ここから続く林道を歩く事になるが、黒川のせせらぎを聞きながら、
早春の花々を探して歩くのも楽しみだ。沢の出合や洲などを特に注意深く観察しながら歩く。
ほどなく、次々に花々が現れた。先ずはカタクリ。
登山靴でバシャバシャと沢に入り対岸に咲くカタクリの写真撮影。
近くにはネコノメソウとハナネコノメが春の明るさを表現している。さらに行くと、
1坪ほどのニリンソウの群落に沢山の花がついていた。
すみれの種類も多い。エイザンスミレ・タチツボスミレ・フモトスミレ等々。
途中、石の鳥居のある「山神宮」にお参りして、舗装林道の終点へ。
立木に付けられた木札に「仙人ヶ岳まで70〜90分」とある。まだ先は長い。
舗装路が終わると、しばらくはチャートの砕石が敷かれた急傾斜の仕事道が続き、
前仙人−仙人ヶ岳間の尾根道を目前にして、ここが本日の胸突き八丁。
傾斜角30度以上にも思える杉林の直登だ。
掴まるものも無い軟弱な斜面が200mも続き、ただひたすら真っ直ぐに登る。
やっとの思いで尾根道へ出るが、
尾根道と言っても岩場の小ピークをいくつも越えなければ仙人ヶ岳に辿り着けない。
最初は「白葉峠へ」の木札のあるピーク。少し行くと塩瀬へ下るコル。
尾根道の名物とされるマンサクは、今年は不作だったようで、
花の散りかけた木を数本しか見る事が出来ない。
山頂には何人かの先客がいるが、細長い山頂に散らばっているので清閑そのものだ。
霞んでいはるが、赤城、袈裟丸、皇海、奥白根、男体山が望める。
近くには、安蘇の山々が勢揃い。
下山には、白葉峠コースに未練を残しながらも往路を戻った。
【撮影機材:NikonF801+AF35-135mm(1:3.5-4.5),NikonCOOLSCAN II】
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