行道山〜織姫山


 栃木県足利市の市街地の西側に南北に連なり、北から行道山、大岩山、両崖山、織姫山と続く。
 行道山(行道山浄因寺)は「関東の高野山」とも呼ばれ、無数の石仏が見られる。 また、大岩山の中腹の毘沙門天は「大岩山多聞院最勝寺」といい、「大和の信貴山」 「京都の鞍馬山」とともに「日本三毘沙門」のひとつとして知られている。
 行道山や両崖山の初夏は、シャガの花が美しい。

シャガの花(参考資料) 【日 程】 平成8年2月24日(土)
【天 候】 晴れ
【山 名】 ギョウドウサン オオイワサン リョウガイサン オリヒメヤマ
      行道山(441.7m)、大岩山(417m)、両崖山(251m)、織姫山(118.2m)
【地 域】 安蘇山塊(栃木県足利市)
【ガイド】 栃木の山100(随想舎)、首都圏自然歩道(山と渓谷社)
【地 図】  国土地理院地図(足利北部)
【ルート】 『関東ふれあいのみち(栃木県 No.7)歴史のまちを望むみち』
 浄因寺駐車場(9:50) → 浄因寺(10:00) → 行道山(石尊山)(10:25) → 大岩山(剣ケ峯)(10:40) → 274m峰(11:10)  → 両崖山(11:50-12:25) → 織姫山(12:55) → 織姫神社(13:00) →(自動車)→ 浄因寺駐車場(13:25)

行道山の寝釈迦 9:50 浄因寺駐車場
 先日降った雪が少し残っていて、凍りついた路面はたいへん危険だ。 靴を履き替え参道の階段を登り始めると道の周囲には沢山の石仏が置かれている。 ガイドの記述だと「行道山周辺に33,000体の石仏がある」と言うから驚きだ。 浄因寺の境内を過ぎるとわずかで見晴らしの良い岩場となり、ここにも沢山の石仏がある。 ガイドの写真にも使われている「寝釈迦」もここにあった。しばらく展望を楽しんで縦走開始。 コースは「関東ふれあいのみち」ということもあり、階段や指導標が多すぎるほど整備されていて、 持ってきた地形図は必要無さそうだ。
10:25 行道山(石尊山)
 ほどなく行道山の三角点峰に着いた。山頂を示す標識には「石尊山」とあり、 このピークの名はこちらが正しいらしい。 山頂からは先日登った(別の)石尊山や仙人ケ岳方面が見える。 赤城山は少々雲をかぶっている。ここから大岩山まではアップ・ダウンの少ない道だ。 足場はチャートが所々鮫の歯状になっているが歩きやすい。
10:40 大岩山(剣ケ峯)
 大岩山のピークは南東がヒノキの植林地のため、展望は西から北へ広がっている。
周囲を見回すと「剣ケ峯」と書かれた木札がある。サカキ取りに来たというおじさんの話では、 「この一帯を大岩山と言い、最高峰がここ剣ケ峯」なのだそうだ。 話終えるとおじさんは、スルスルとヒノキの森に消えていってしまった。
 大岩山を後にして次の目的地両崖山に向う。最初は雪が少し残る急降下だが、それもわずかで車道に出た。 大岩山の中腹にある毘沙門天の参拝の為の道らしい。尾根伝いに進むと再度車道に出たが、 その後はまた静かな山道となった。 途中、岩場のピークや大岩のある快適な道だ。
11:50-12:25 両崖山
 しばらく歩くと神社のあるピークに着いた。両崖山の山頂だ。風が強いので、 少し下ってお昼にする事にした。 日溜まりでは3人のグループが食事の準備をしていたので、私もその近くに陣取った。 その人達とお喋りをしながら食事をしていたが、彼らは浄因寺駐車場と織姫神社にそれぞれ自動車を置いて、 私と同じコースを縦走して来たという。 自動車にはもう1人乗れるから、私を浄因寺駐車場まで乗せて行ってくれると言う。オー、ラッキー!!
12:55 織姫山
 両崖山から少しの間はハイキングコースらしい道だったが、織姫山に近づくにつれ公園の様相を呈して来た。 織姫山は山頂まで道路ができ、レストハウスが完備されている。 山頂の「機神山々頂古墳」を見物してから織姫神社へと下り、神社に参拝して隣の駐車場に到着した。
13:25 浄因寺駐車場
 織姫神社から浄因寺駐車場へは、約20分のドライブだ。浄因寺駐車場では、 登山者が丁度下山して来る時刻らしく、靴を履きかえている間に次々と登山者が下りてきた。

【撮影機材:NikonF801+AF35-135mm(1:3.5-4.5),NikonCOOLSCANU】