玉原高原、鹿俣山


気持ちの良いブナ林 【日 程】 2000年1月15日(土)
【天 候】 晴れ のち 雪
【山 名】 玉原高原、鹿俣山(1636.7m)
【地 域】 上州武尊山
【メンバ】 酒呑童子さんと私
【地 図】  国土地理院地図(藤原湖) 、谷川岳(昭文社 山と高原地図エアリアマップ)
【ルート】 武尊山ルート → 水上鹿俣ルート → 銅金沢ルート
【タイム】 スキー場駐車場(9:00) → ペンション村分岐(9:20) → 第3リフト終点(10:00)  → 鹿俣山(11:05-12:40) → 銅金沢ルート−道路分岐(14:00) → スキー場駐車場(14:40)

 朝のラジオの天気予報では、午後から天候は下り坂とのことだが、 酒呑童子号で伊勢崎を出発。途中のR17はさほどの混雑はなく沼田市を通過した。 山道に入る前に食料を調達しようと、沼田警察隣のコンビニに立ち寄ったところ、 全部スキーヤーが買っていってしまったらしく、カップ麺と菓子パンくらいしか無い。 とりあえず、有り合わせの物とアルミ鍋のウドンを買って玉原高原に向う。
 登りの急坂も、積雪や凍結は無く無事玉原高原に到着。奥の駐車場はまだゆとりが有るらしく、 手前の駐車場は料金所は無人(ラッキー(^^))なので、そちらに駐車する事とする。 南には、赤城山や浅間山、そのほか上州や秩父の山々が眺められる。
急な登り
 登山口は駐車場の入り口横のカーブの所のようだが、スキー場の従業員寮の脇から檜林に分け入り、 間もなくコース表示のペイントを発見して、正しいルートであることを確認。 しかし、ルートを正確に辿るのは至難の技なので、方向だけ確認して好き勝手な所を歩く。
 林相は檜林からすぐにブナ林に変わり、ブナの大木を見上げながら歩く、 ほぼ平らで快適なコースだ。雪の量は問題無いものの、再凍結した雪なので、 スノーシューの爪でカリカリ音がする。まあ、歩きやすいと言えば歩きやすいが、 新雪の感触を味わいたい気もする。
鹿俣山々頂  歩き始めてほぼ1時間で、第3リフトの終点まで到達。そこで、正面には急傾斜が立ち塞がる。 一旦スキー場に出れば比較的楽に登れるのだろうが、今回は練習の意味もあって、正面強行突破。 10分ほどのアルバイトだったが、汗が吹き出た。
 ルートは、できるだけスキー場の喧騒を避け、鹿俣沢側の稜線を辿る。 その後も快適な登りと、時折の急登が繰り返され、シャクナゲの群生する小さな無名鋭鋒のテッペンに。 「シャクナゲ郡生地」の真新しい標柱があるので、夏季のコースになっているようだが、 その先に進むのに、スノーシューではちょっと辛い。急傾斜を、 なんとか立ち木にぶら下りながら降りる。
 行く手右側には、獅子ヶ鼻山から剣ヶ峰山へと続く稜線が見えるようになり、 鹿俣山を目前にして、正面には岩場が立ちはだかる。西側を巻いて山頂を目指したが、 鹿俣山の西の稜線に出る直前と、山頂直前にも急登に苦労させられ、11時を少し過ぎて、 山頂に立つことが出来た。
山頂で記念撮影、左奥は「玉原湖」  周囲を見まわすと、赤城山・榛名山をはじめとする上州の山々の大パノラマが広がっている。 残念ながら上州武尊の剣ヶ峰は山頂部分だけ雲が掛かっている。
 記念撮影をしてから、食事はコンビニで買ってきた鍋焼きうどん。これが美味い。 結局山頂で1時間半もの時間を楽しんで下山しようとしたら、 今まで雲の中だった剣ヶ峰のアンテナ状の部分が現れてくれた。
 後ろ髪を引かれながら下山開始。次に目指すのは、第2・第4リフトの北側を西へ向い、 1302m 峰付近から南下して玉原湿原へ向う。笹の生えた急な降りも、 一旦スキーゲレンデに出れば楽に降れるのだろうが、あえて笹の上に積もった雪と共に滑り落ち、 これもまた楽しい。
 スキー場から離れ、西へ西へと向うと、そこはただひたすらブナ林が続く、広大な場所だ。 誰も歩いていない雪に、私達だけの足跡をつけて大満足。
 しばらくすると雪が降り始め、目印にしていた尼ヶ禿山も見えなくなってきたので、 目指す1302m 峰に到達していないのを知りつつも南下開始。そのあたりから、 雪がシャーベット状で重くなってきて、歩くのが辛い。
 南に向けて歩きはじめてしばし、行く手に道路が現れ、ちょうどそこは玉原湿原に向う道路と、 銅金沢ルートの分岐点。結局我々は、銅金沢ルートと呼ばれる登山道の辺りを歩いて来たのだった。
 そこから駐車場まで延々30分の林道歩き。今日の行程で最もつらい歩きだった。

 帰りは、迦葉山からの道と合流してすぐの、ナメコ汁無料のドライブインに立ち寄って、 お土産のキノコを購入し帰路についた。 写真をクリックしてみてください。運が良ければ大きい写真が見られます。
鹿俣山から見た剣ヶ峰山 鹿俣山から見た赤城山 私のスノーシュー(TUBBS:MTN25)
【撮影者:酒呑童子氏、撮影機材:OLIMPUS C-2000ZOOM】