剣ヶ峰山(上州武尊山)


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【登山日】 平成9年8月23日(土)
【天 候】 晴れ
【山 名】 剣ヶ峰山(2,020m)、西峰(1,870.5m)、奈女沢の頭(1,820m)、高手山(1,373.9m)
【地 域】 武尊山
【ガイド】 群馬の山歩き130選(上毛新聞社)[剣ヶ峰山(西武尊)]
【地 図】 谷川岳(エアリアマップ)、 国土地理院地図(藤原湖)
【ルート】 川場スキー場第4駐車場(6:30) → 川場キャンプ場(6:40) →  高手山(7:10-7:15) →(谷地尾根)→ ベンチ(8:20-8:40) → 奈女沢の頭(9:00)  → 西峰(9:20-9:40) → 剣ヶ峰山(10:20-11:50) → 西峰(12:20-12:30) →  奈女沢の頭(12:50) → ベンチ(13:00-13:05) →(谷地尾根)→ 高手山(14:00)  → 川場キャンプ場(14:25-14:35) → 川場スキー場第4駐車場(14:40)

 関東周辺のスキーヤーなら、きっと一度くらい来ているであろう川場スキー場。 私も過去数回スキーシーズンに来ているが、雪が無い時期にこの道を走るのは初めてだった。 降雪期には狭く感じた車道は予想以上に広かったが、行き交う車まったく無い。
 スキー場の随分手前の第4駐車場、ここが今日の出発点だ。広々とした駐車場には、 料金所(スーキーシーズンのみ)の傍らにマイクロバスが1台ある他は、私の車だけ。
 軽く朝食を採り、キャンプ場に向けコンクリートの狭い道を歩き出す。 程なくキャンプ場にたどり着くと、キャンプ合宿の小学生らがラジオ体操をしたいた。

『剣ヶ峰山』への丸太階段の脇に咲く『エゾリンドウ』  管理棟の登山カードに記入して出発だ。登山道は緩い傾斜を葛折りに登るが、 良く整備されていて歩きやすい。谷側が開けた所からは、スキー場と高層駐車場が見える。 手元には、マツムシソウとツリガネニンジンも咲いてる。
 点在するキャンプ場施設を抜け、樹林帯の中をのんびり登って行く。 足元には、ツルリンドウが沢山生えていて登山道まで伸びている、沢山の蕾や花を付けているので、 踏まないように歩くには気を使う。ノイチゴの様な赤い実も沢山ある。

『西峰』から仰ぎ見る『剣ヶ峰山』  高手山は木々に覆われ、元禄時代の石祠が鎮座している。地図には三角点の記号があるが、 周囲を見回してもそれらしきものは発見出来ず先へ進む。
 樹林帯の中を歩いているのだが、木々を渡る風は爽やかで、たいへん気持ちが良い。 すると、前方に妙に目立つ赤いものが ・ ・ ・。タマゴタケだ。未だ傘は丸く、 数本まとまって生えているので、写真撮影。食用菌だそうだが、 採取して持ち帰っても誰も食べないだろうから、撮影だけにする。所々開けた場所には、 ススキに混じってヤナギランも咲いている。

 登山道がスキー場の上部に近づき、傾斜も急になってきた頃、 丁度見晴らしの良い所にベンチとテーブルが設置してあった。ここで小休止。少し霞んでいるが、 近くに皇海袈裟丸連峰・赤城山が見える。

『剣ヶ峰山』山頂から見た『沖武尊』  次に西峰と思い込んで目指していたピークは「奈女沢の頭」というピークだった。 オオシラビソの説明板が設置され、そこから行く手に本物の西峰が見える。(ガッカリ)
 気を取り直してやっと辿り着いた西峰からは、360度の展望が得られた。しかし、 行く手の剣ヶ峰山の上部は、凄いスピードでガスが流れていて心配がよぎる。

『日光白根山』に湧き立つ入道雲  一旦コルに下った後、少しの急登を登りつめると剣ヶ峰山々頂台地に飛び出した。 リンドウの咲く平地を通過して、更に登りつめると、ついに剣ヶ峰山々頂に着く。
 心配していたガスはすっかり晴れて、武尊の山々は全て見渡せる。 左から沖武尊・中ノ岳・家ノ串・前武尊。更に沖武尊の左肩には至仏山と笠ヶ岳。 丁度、家ノ串と前武尊の間には日光白根が見える。
 しばらく展望を楽しんでいると、沖武尊側から登山者が1人。 考えてみたら、入山してから、今日初めて人と会った。
 おしゃべりをしたり、お茶を入れて飲んだりしている間にも、 光や雲の変化は、武尊の山々を色とりどりに演出してくれる。
 1時間半も山頂からの景色を楽しんでいたが、天気予報通り方々から入道雲が湧き上って来たので、 少し早めだが往路を下山した。

【撮影機材:NikonF801+AF35-135mm(1:3.5-4.5),NikonCOOLSCAN II】