試験雑感 目次 :

はっ水


「はっ水試験」と「耐水試験」は似ているが使い分けがある。
通気性があるものは「はっ水試験」
通気性がないものは「耐水試験」
である。
●メッシュのメが5ミリぐらいニットを試験したことがある。このような試料は困ってしまう。生地には、「はっ水加工」をしてある。水をはじく以上「はっ水度」は高い。しかし、凸凹があるため、水滴は一部残り、「5」はならない。しかも、水は通りぬけて行く。水が通りぬけて行くのに、「はっ水性」がある。これでいいのだろうか?
●「はっ水試験」はコートの他、婦人服などでも試験される。
自動車のシートカバーなどもこの試験を行う。これは、車内でジュースなどをこぼした時、はっ水性が高いとすぐ拭けば汚れにくいと判断できる。
●浸せき処理による寸法変化率を良くするために、強い「はっ水加工」をかけることがあるが、はっ水剤を取るようにしているので、試験には影響なし。

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