樹木たちはこう語る(Call of the Trees) 日本教文社
ドロシー・マクレーン 著
セコイア
樹力に満ち、高くそびえ、年を重ねた威厳に溢れる姿、それはまるで地球を
助けるためにずっと遠くから地上に降りてきたかのようです。
古代からの守護者です。
でも、時代は変わってゆきます。地球を守るという感覚も1974年に伝えられた
メッセージ(190頁)の記憶も薄れつつあります。
私たちの内なる知恵と力は、それに共鳴さえすれば、誰でも手に入れる事ができます。
私たちと一緒にいる時、あなたは豊かになります。私たちの力はあなた方のためにあり、
あなた方の力は私たちのためにあります。そのことを理解して、共に地球を取り囲み、
守り、抱きしめて、より高く気高い意識へと導きましょう。
私たちの力とつながって下さい。私たちはそのようにして、あなた方を助けています。
私はディーバに次のように質問しました。
「人間に奪われた土地に、もはや自分たちは育つことができないと知って、
木は人間との関係を変えたのでしょうか?」
ディーバは次のように答えてくれました。
「あなたがおっしゃるように、私たちは昔、住んでいた多くの場所で、
成長できなくなっています。
そして、そのような場所では、私たちの波動は弱くなっています。
一方では、、ますます多くの人々が私たちを愛し、
私たちとつながり、私たちと親しくなっています。
以前は、私たちはそこにあって当然だと思われていました。
今では、私たちの存在価値が明らかになり、現状に心を痛めた多くの人々が、
それまで自分の中で無視していた地球の出来事に心を開いています。
ですから、地球を心配や不安でおおうのは止め
ましょう。可能性に心を開き、魂が導くままに行動して下さい。」
(190頁)
永遠に存在すると信じられていたセコイアの森に行った時、悲しいことに、
この特別に選ばれた木が、すでに絶滅しつつあることに気がつきました。
セコイアのディーバに相談して、次のメッセージを受け取りました。
限りある人生と偉大な魂をもつあなたを、私達は心から歓迎します。
自動車の騒音と心の狭い人を超えて、私達と共に永遠の平和の場所へと、
昇っていらっしゃい。そのような「悪」はあなたの足元のほこりです。
振り払って元の場所に戻してやしましょう。
すると神の平和がそこに残ります。
地球と多くの生命体を包み込んでいる創造的な平和です。
木が倒れると、どうなるのでしょうか。
私達の波動は永遠にここにある生命体の一部です。
そして、私達が貢献してきた事を嬉しく思っています。
私達は喜んでいます。
生命はどんな形を取るにしても、進み続けているからです。
全てはひとつの命です。私達はその事を知っています。
私達はあなたの一部であり、あなたは私の一部です。
そして、ずっとそうあり続けるのです。
モンテリー杉
あなたは私たちの内に、十分に自分自身になりたいという、
ほとんど耐え難いほどの願いがあることを感じています。
植物界の私たちは、何万年もかけて作りあげた自分の元型と運命を持っています。
そして、人間と彼らの行動のために、私たちたちがそのように生きることを
許されないのは、完全に間違っていると感じています。
木は行動者というよりは存在者です。
私たちには私たちの達成しなければならない役割があります。
そのために私たちは育てられてきたのに、
今この時代、私たちの多くは、自分を十分に生かせる場所を夢見ることしかできません。
元型は、ずっと私たちの手の届かない所にある、私たちが永遠に目指し、
でも、めったに実現することのない夢なのです。
地球は十分に成熟した私たちの仲間を必要としています。
私たちは自然が間違って作り出したものではありません。
私たちにはすべき仕事があるのです。
人間は今や、世界の森林の支配者になりつつあります。
そして、森林が必要であることに気づき始めてはいますが、
まだ、地球にとって何が必要かを考えもせずに、
愚かな経済的理由を選択の基準にしています。
一種類の育ちの早い木だけを広大な土地に植林すべきではありません。
もちろん何も植えないよりはましですが、これは木の存在理由と、
様々な力やエネルギーを伝える能力を無視している証拠です。
世界は私たちを大々的に必要としています。
もしあなた方が私たちのように永遠と同調し、自分の役割を十分に果たしていれば、
力をバランスさせることができたでしょう。
しかし現在、人間が破壊しつつある巨木によって地球に伝えられる力を、
地球は今までになく必要としているのです。
私たちはずっと熱心に語りかけてきました。
永遠の生命の事実を伝えようとしてきましたが、誰も聞こうとはしませんでした。
ただ、一方的にあなた方に語り続けていたのです。
あなたは私たちと一つだと感じていますが、何もできないと思っています。
それは限界のある次元から見ているからです。
私たちがこうしたことをあなたに話すこと自体が、とても役に立っています。
そして、一度、人間の意識に入った真理は周囲に広まり、その仕事を行ってゆきます。
こうして交信できることを、私たちはとても感謝しています。
全能の神は私たちよりもすべてをずっとよく知っています。
そして何かが進行中であることを、信じようではありませんか。
風景の天使
古木の下にいると、あなたは眠り込み、あらゆる動きをとめてしまったかのように
感じます。これは木の悠久の魂、そして彼らの忍耐強い禁欲主義に同調した時、
よく起こることです。その感覚から抜け出して、神の意思が存在する場所へと、
自分は木ではなく、木を助ける人間であるということに気づく場所へと、
やって来なさい。助けはいくらでも必要です。
人間はただ破壊を重ねています。自分たちが木を必要としていること
必要としているだけでなく、思っているよりもずっとずっと木に依存している事
そして、自分たちだけでなく鳥や他の生物たちも木に依存して生きていることを
あなた方は考えようともしません。
ですから、あらゆる方策を使って、木に同調して下さい。
でも、神は全体性を実現するために働く手足を必要としていることも、憶えて
おいて下さい。木はこの惑星の欠くことのできない一部であり、人間から
尊重され、大切にされ、感謝されなければなりません。
あなたの内を見つめて、どうすれば最も良くそのようにできるか、その方法を
探し求めて下さい。私たちもできる限りお手伝いし、応援します。
木のディーバ
あなたは遠くから、私に接触できます。この更新では距離は何の意味も
ありません。あなたが私の影響を他の植物の場合よりも強く感じる理由の一つは
私たちが一ヵ所にずっと、時には何世紀もとどまって、避雷針のように
多角上へ上へと伸びてゆく内に、神の力を引きつけて強力な雰囲気を
作り出したからです。私たちのオーラは非常に安定し平和であるために、
忙しい人間も私たちに恵みを感じるのです。
私たちには「自分」という感覚がありません。自分自身のために
欲張ったり争ったりすることはありません。
覚えておいて下さい。あなたが私たちに心を開きさえすれば、私たちは
あなたに話すことができるのです。絶え間なく流れ出す金色の光のさざ波を
感じます。光の波が空気に触れて、空気の室が変わるのを感じて下さい。
それがあなたの心と胸へと流れ、あなたの目に喜びの涙をもたらすのを
感じて下さい。私たちハリエニシダの本質、私たちに宿る神性を
感じなさい。足を止め耳をすましさえすれば、あなたはいつも人々に
広めるために、このようなメッセージを受け取るでしょう。
でも、あなたは、すべての開かれた心に向かって呼びかけている私たちの声を
聞いても、めったに足を止め、耳をすまそうとはしません。
その呼びかけの強さは圧倒されるほどです。
あなたが今、それに答えて下さって、私たちはとても喜んでいます。
それは最高位の神の呼びかけだからです。栄光は神であり、その栄光は
この季節には、特に私たちの内にあります。私たちがあなたの心に触れたという
事実によって、私たちとあなた方の王国が結ばれました。
そして、守り手として、変革者として、私たちとあなたは同じ目的のために
一つとなるべきです。世界を救う必要があるからです。
人間の行為によって、私たちは機械で掘り起こされ、引き裂かれ、粉々に
されています。だからと言って、私たちは傷つけられはしませんが、
これは正しいことではありません。私たちは人間と同じように、神聖な命の
一部なのです。そして、私たちは不毛の土地に遠く置かれていることが
必要であるとは言え、私たちと人間が出会う時には、魂の交流と気持ちの
分かち合いがあるべきなのです。
どのような創造物も当たり前だと思っても無視してはいけません。
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