ヘビと病気について


 ヘビも他の動物のように病気になります。ここでのヘビとは人間によって飼育されているもので、野生のヘビではありません。野生のヘビも病気になっているかもしれませんが、どんな病気にかかっているのかを知ることは困難です。よってここでは飼育されているヘビの病気を紹介していきます。

飼育下では、野生下とは違って外敵もいないですし、事故や餌の不足などがおこることは普通はあり得ません。ヘビにとって長生きできる‘良い’環境のように思われるかもしれませんが、実際には餌を食べなかったり、病気を発症したりして死んでしまうことも少なくありません。                     

なぜ、ヘビは病気になるのでしょうか?それはヘビにとって今いる環境(飼育下)が病気になりやすい環境だからです。飼育下では様々なストレスがかかっています。飼育環境が狭すぎる、広すぎる、隠れる所がない、落ち着ける体勢がとれない、振動がある、暑すぎる、寒すぎる、乾燥しすぎている、じめじめしすぎている、餌が合わない、人間に見られる、人間に触られるなどヘビにとってストレスになり得ることがたくさん考えられます。ストレスのかかる状態に長く置かれると免疫力が低下し、いろいろな病気が発症しやすくなることが考えられます。よってヘビを飼育する場合、ヘビに合った環境にしてやるなどストレスのかからない状態にすることが非常に重要になってきます。実際に野生捕獲ヘビを飼育すると何らかの病気を発症するケースが多いような印象があります。

スネークセンターには世界中のヘビがいますが、種類によってあるいは同じ種類でも個体によって新しい環境にすぐなれたり、逆になれなかったりということが実際にはあります。そのヘビの習性やその時の健康状態などを見極めることが大切です。


カリフォルニアキングスネーク ビルマニシキヘビ ヤマカガシ シマヘビ


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