眼の異常
ヘビでは眼に関するトラブルはよく見られます。脱皮の前には眼は白濁しますので病的なものとは鑑別する必要があります。眼のうろこが取れずに残ってしまうケースや、眼のうろこと眼球の間に膿がたまったり、眼に傷を負いうろこが損傷して眼球が露出したりなどいろいろなトラブルが見られます。スネークセンターでも、眼に膿がたまったニホンマムシとタンビマムシが見つかり、麻酔をかけて眼のうろこを少し切開して膿を洗い流したというケースがありました。
ヘビの眼の表面は透明のうろこでおおわれています。そして、それは脱皮の時に一緒に取れます。ヘビではこの透明なうろこに関連するトラブルがよく見られます。
頭部のぬけがら。 眼のうろこも一緒に取れているのがわかります。 |
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脱皮前のヘビの眼。脱皮前には白くなります。脱皮までの日数によって白さの濃さは変わります。 (これは、パフアダーというヘビ。毒蛇だー!) |
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シマヘビ。左眼が白くなっています。右眼は正常。 | |
上の写真と同じシマヘビ。これは脱皮の時に 眼のうろこが取れずに残ってしまったものです。 |
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アオダイショウ。眼の周りが白くなっています。 |
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白く濁った眼。これもうろこが残ってしまっています。 |
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取り除いた両眼のうろこ。 眼のうろこが脱皮の時に取れずに残ってしまったときには、ピンセットなどで取ってやらなくてはならない場合もあります。 |
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眼にたまったうみ(マムシ)。 このようなケースでは眼の表面をほんの少し切ってうみを洗い流します。 |