学名!?

2002.11.28  のら

よく、お客さんやメールでの質問の中に「この蛇の学名は何ですか?」なんて話を聞きます。

一応、キャプションに必ず学名は書くようにはしてますが・・・

学名・・・どうやら我々生物をやっている人間が使う「学名」と、その他の人が言っている「学名」で意味が違うことが判明!!

後者の「学名」とは所謂「標準和名」のことを聞いているケースがあまりにも多いんです。

で、我々が言うところの学名とは、生物1つ1つに付けられた全世界で通用する名前。

世界には様々な言語がありますが、それぞれの地域で呼ばれている生物の名前では解らないケースもあります。

でも学名があればその種類と解るわけです。

例えば・・・アオダイショウだとElaphe climacophoraとなるわけです。Elapheは属の名前、climacophoraは種小名になります。

で、ちなみに表記はイタリック斜体、もしくはローマ字で下線を引くという約束もあります。

また中には3つの単語でなるモノもいます。

例えばインドニシキヘビやビルマニシキヘビ。前者はPython molurus molurus、後者はPython molurus bivittatusとなります。

ここでもう1つの法則。

前者は最後に同じ単語が2回続いていますが、これは基の亜種(基亜種)となり、

後者は最後に別の単語を入れているので、この場合「ニシキヘビ属のインドニシキヘビの亜種」という風になる訳です。

解りましたね?こうすることによって、学名から色々な情報も引き出す事も可能なんですよ。

また、家畜化されていたり、属が判明しているが種名がまだ付けられていない場合、

その他沢山の表記の方法があるんですが、ここまで詳しく書くと、とんでもなく長くなるのでこの辺で終わりにしておきましょう。

今度、動物園や植物園、水族館、もちろんスネークセンターにお出かけの際、

こんな事にも注目してみたら、面白い発見があるかもしれませんね。


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