説明をせず、できた問題を変化させる
ー6年「比例」の授業での応用ー
〜「教え方教室・埼玉」で体験した向山氏の模擬授業は応用できる〜
【ポイント】
◇説明がない◇
本当に教科書通り進めただけである。それでも終わりの頃にはなんとなくわかったような気になる。
◇できた問題を変化させる◇
長々と説明するより、できた問題を少しずつ変化させていくことで、わかるようになる。
この方法は、他の単元でも有効であろう。
◆これを応用して、「比例の問題」を授業してみた。以下に記す。◆
1 問題文を読む
・17ページ、タイトル「比例の問題」。ノートに書きなさい。
・ぼっちゃん?。比例の性質を使って問題を解いてみよう。
・□1指さしなさい。読みます。
・表を指さしなさい。牛乳パック78枚でトイレットペーパーが何個できますか。(12個)
・143枚では何個できますか。(□個)
・これを解くのに、康二君と美雪さんの考え方がのっています。
2 教科書の考えを写す
・康二君の考えをそっくり写しなさい。
・計算しなさい。
・先生が読むように言います。(・・・答え合わせは)
・もう一人美雪さんの考えがあります。そっくりそのまま写しなさい。
写したら計算しなさい。(同じように答えを言わせる)
3 問題を変化させ詰める
・問題をかえます。「牛乳パック10枚で、再生トイレットペーパーが5個できるそうです。
よし子さんの組では先月、20枚集めました。トイレットペーパーは何個再生されますか。」
・これを康二君のやり方で式だけ書きなさい。
・式だけ言いなさい。
・計算しなさい。(・・・答え合わせ)
・美雪さんのやり方でやってみなさい。
・式だけ言いなさい。
・計算しなさい。(・・・答え合わせ)
4 念のため問題でさらに詰める
・念のためもう一題出してみましょう。
「牛乳パック56枚で、再生トイレットペーパーが16個できるそうです。よし子さんの組では先月、133枚集めました。トイレットペーパーは何個再生されますか。」
・康二君のやり方で、式だけ書きなさい。
・言ってもらいます。
・計算しなさい。
・もうひとつ、美雪さんのやり方で式だけ書きなさい。
・言ってもらいます。
・計算しなさい。
・18ページ。□2一緒に読みます。
・☆1教科書にズバリ答えを書きなさい。
・☆2計算して持ってきなさい。