(C)Two-Way/小学校/総合/中学年以上/伝統文化の教育
|
名句百選かるた指導案 夏C−J
「夏嵐机上の白紙飛び尽す」
正岡子規(まさおか しき)
句を黒板に書き
自分の読み方で、一回読んだら座ります。
季語は何ですか。
■夏嵐(突風。さっと吹く風。林の中を吹く風だが、部屋の中に入ってくることもある。)
季節はいつですか。
■夏 (俳句には春、夏、秋、冬、新年の季節があることを伝える)
どこで切って読むか、人によって違います。違いが分かりますか。
■数名に指名読みさせる。
・「夏嵐 / 机上の白紙飛び尽す」
・「夏嵐 / 机上の白紙 / 飛び尽す」
・「夏嵐 / 机上の / 白紙飛び尽す」
・「夏嵐机上の白紙飛び尽す」
想像して見えるものを書きなさい。
■意見を出させるだけ。
話者は、どこから見ていますか。
■「机の近く」が多いだろう。
風は、何度も吹いたのですか。それとも、一回だけ吹いたのですか。
■ここで討論。
■加藤楸邨が「俳句往来」に【机上の白紙が飛び尽すところに壮快な勢いを感じとったもの。響くような声調が力強い。】と言い、
同じ年に作られた『夕風や白薔薇の花皆動く』と、この句を対比して、「夕風や」の句は「繊細な味わいを声調に生かしたもの」
であり、この句は「響くような声調が力強い句である」と分析している。
最後に、もう一度この句を読みましょう。