現在6年生のみ公開しています。

◆向山型算数出会いの第1時間目、私の授業プラン

1時間目からうっとりする、きれいなノートを書かせる!
〜 6年 「分数のかけ算とわり算」 東書6上 P4,5 〜

■東京書籍6年上の最初のページには、「これまでに学習した計算」と「四則計算の表」が載っている。向山氏は『向山型算数教え 方教室』NO,4の中で、次のように述べている。「四則計算の表は無視するのが正しい。これは、高段の域だから、正解は多分ゼロだろう。向山は、むろん無視した。」
そこで6年生の1時間目は、「これまで学習した計算」を使いノートの書き方を指導する。

[東京書籍6上 1 分数のかけ算とわり算 P4,5]
■授業の流れ
@1分数のかけ算とわり算です。指で押さえなさい。隣の人と確認しなさい。
 
・教科書をきちんと見るようにしていく。
 
Aノートに、「1 分数のかけ算とわり算」と書きなさい。日付・ページ数ももちろん書いてありますね。書けたら先生のところに持ってきなさい。
 
・教えたとおり書いているか、ノートの書き方をチェックする。
  
B女の先生がいます。指で押さえなさい。読みます。「これまでに・・・・」

・(声がそろわなかったら)→【算数は問題を読めなきゃできるようにならない。 もう一回「これまでに・・・」】といって読ませる。
 
C□の表の中に計算問題があります。一番上の段の4問をノートにやります。
 やり方は黒板に書きます。@と書いて、946+758を筆算の形で書きます。
 
・ノートの書き方を黒板に例示してやる。例示しないとすぐにノートがぐちゃぐちゃになる。
 
D線はミニ定規で引きます。次の問題を書くときには、となりの式との間は指
  が二本入るくらいあけます。下の行に書くときは1行か2行あけます。
 
・書き始めてすぐに、上のように指示をする。ただ「少し空けなさい。」だけではノートが乱れる原因になる。
 
E途中で間違えたときは、その式に×をつけて新しく書き直しなさい。消しゴムを使うと、汚くなってしかも時間がかかります。となりに書いた方が早いんです。
 
・理由をはっきりと話してやる。
 
F3つ目の278×175ができたら持ってきなさい。
 
・言ったとおりやれない子もいるので、上のように言う。
 持ってこさせ、一人一人のノートをチェックする。この時、指示通り書いていない場合、必ず書き直させる。
 ただし、書き直させることをはじめに言っておくことが大切である。
 はじめて30秒ほどしたら次のように言う。
 
・ミニ定規を使っていなければ書き直し。
・指が2本分空いていなければ書き直し。
・行間が空いていなければ書き直し。
・消しゴムを使ってあったら書き直し。
 
・それでもやっていない場合は「ノートに指2本入れてみなさい。入らないので書き直しです。」等、はっきりと言う。
 
G○をもらった人は黒板に書きなさい。
 まだ終わっていない人はそのまま続けなさい。
・板書の仕方を教える。(8等分しておき、自分で書いたところに名前を書かせる)
 
H答え合わせをする。その時は書いてあるとおり言わせる。
・その時に次のように指示する。
 
間違えた人、できなかった人は正解を赤鉛筆でていねいに写しなさい。写すのも勉強のうち。一番いけないのは、何もしないことです。全問正解の人はちっちゃな花○を書いて、ちょうちょをとばしなさい。
  
・写すことの大切さを伝える。できない子も写すことを保証してやることで、ノー トに進んで書くようになる。
・花○はあくまでも「ちっちゃく」書かせることがポイント。何も言わないと、男の子などはノート一面にでっかく花○を書いてしまう。
I4問目、342÷21は一緒にやります。黒板と同じようにノートに書きなさい。
【板書】
      16
  21)342       (お)
     21          21      21
     132       ×  1    ×  6
     126         21     126
        6
 
Jこれを補助計算と言い、(お)と書きます。これからは補助計算も、必ず堂々とノートに書くんです。
・ノートの角に、こちょこちょと書かせない。大きく堂々とかくことをはっきりと 伝える。
 
Kでは、次の段の4問をノートにやりなさい。今と同じに書くんですよ。できたら持ってきなさい。
・同じように、一人一人チェックを入れる。
※このあと、答え合わせ→残りの問題と進める。
 

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