夢枕 せいじまんじゅう 売り切れ続く

野間清治記念館建設準備室 山口 耕一

 地元桐生の人達からの愛称で、〜せいちゃんち〜と呼ばれている野間清治記念館には、この地方の偉人たちの足跡が残されていて、拝見することができる。
 それぞれが実感、共感の湧く素晴らしい展示物があり、今では研修施設も併設され、全国的にも有名になっている。それは野間道場であり、剣道に勤しみ汗を流して、桐生川源流では自然を満喫し、大川美術館では東西の名画を鑑賞して、本町1〜2丁目の伝統建造物の町並みを歩きながら爽快な気分で、桐生から帰るときには決まって名物の「桐生銘菓 せいじまんじゅう」を求めるのが通の旅人である。
 その饅頭は、いかにもふっくらとしておいしそうで、野間清治の似顔絵の焼き盤が押してあり、苦味があるのは季節変わりに蓬の葉や蕗のとうの苦さがあり、桐生で研修に出会った人々との心の温かさが溶け合って、やる気を起こさせる味がある。それが名物となって皆に愛される所以と思う。
 今、社会を取り巻く環境は、嫌なことばかりですが、顕彰会に参加して楽しい夢をみませんか。「桐生銘菓せいじまんじゅう」の夢は、着実に現実味を帯びてきています。

 野間清治記念館建設プロジェクトは、桐生市立南小学校内に設置された準備室活動から、具体的には生誕の日の行事などや、記念碑が建立されたこともあり、地元の方々や児童や先生達も学校行事として参画され、着実に歩を進めております。
 ニュ−イヤ−駅伝では顕彰会の幟旗を作って、応援を兼ねた広報活動は、故郷再認識の手段として地元意識を高めることであり、この夢の実現運動のポイントは、地元桐生を自分の大切な故郷と再認識して、積極的に好きになる人が増えることです。
 経済活動のみではなく、本来の人間性からの見方に戻り、何が人を幸せにするかの視点で行動することに尽きると思う。
 顕彰会活動が地元の方々とコラボレ−ションすることで、その道は開けると確信しております。
 インド独立の父ガンジ−の言葉で、「善き事は、かたつむりの速度で動く」とありますが、信念を持って継続できればと想います。具体的な例として南小学校生徒のアクタ−ズクラブ活動(野間清治を研究するクラブ)は、清治の心を伝える唯一のクラブ活動で、将来に亘る地道な布石であり、記念館完成を成就させる推進力となって欲しい。建設準備室も10年の節目を反省し、将来に向けて大きな夢をみました。