野間清治顕彰会 研修旅行の歴史

野間清治顕彰会副会長 須田利一郎

 第1回「講談社訪問と都内名園巡り」平成11年11月29日
会員から、野間清治の創業した講談社を一度は見ておきたいとの声があったのを機会に、講談社訪問が実行された。当日は講談社、蕉雨園、六義園、古河庭園を見学した。特に新しくなった社屋の素晴らしさに、野間清治の偉業の大きさを思い知った。参加者92名。

 第2回「みちのく岩手の施設見学と自然探訪」平成12年6月3日4日
 まず八幡平の自然を探求し、次いで不来方城跡を見学したあと、原敬記念館・盛岡市先人記念館・宮沢賢治記念館・萬鉄五郎記念館と多くの記念館を見てわった。
岩手は優れた先駆者を輩出しており、それらの人を顕彰する施設の多いことに今更のように驚いた。参加者30名。

 第3回「野間清治記念館見学と水上遊覧」平成13年11月29日
 新しく開館した野間記念館の見学を通じて、出版文化の先駆者となった野間清治の文化への傾倒の深さと先見の明に深く感じ入った。その後、後楽園の庭園を見て、隅田川を下り、水上遊覧を楽しみ、葛西の水族館を見て、一日の行程を終えた。

 第4回「雅の文化を訪ねて、奈良から京都へ」平成13年5月29日30日
平山郁夫の「薬師寺大唐壁画」が公開されている新薬師寺の見学拝観を主として古都の雅の文化に触れる旅であった。見学拝観した場所は、当麻寺・平等院・源氏物語ミュ−ジアム・三室戸寺・石山寺と盛り沢山であった。 参加者71名

 第5回「富士山麓に香る歴史と文化・古繋谿荘訪問の旅」平成14年11月26日27日
 野間清治の別荘であった古敬谿渓荘は富士の見える丘上に建ち、周囲は蜜柑園となっている。古谿荘は普段は未公開だが特別に見学させて頂き、更に無料で蜜柑狩りも出来て参加者大感激。他の見学箇所は、徳富蘇峰館・三島由紀夫文学館・白糸の滝・油比本陣・島田宿大井川川越遺跡跡等。参加者89名

 第6回「講談社訪問と柴又帝釈天」平成15年3月27日
 前回講談社を訪問してから4年有余、旧館改修も完成したので講談社を再度訪れた。その日は蕉雨園で昼食をとり、鳩山会館を見学して柴又帝釈天を詣で、更に寅さん記念館を見学した。矢切の渡しの乗船も企画されていたが、強風のために適わなかった。参加者43名

 第7回「山国に文化の源流を訪ねる旅」平成15年9月30日10月1日
 岩波書店の創業者岩波茂雄と筑摩書房の創業者古田晃の記念館を長野に訪ねた。特に岩波の記念館「風樹文庫」の建立の謂れはすばらしく、ふるさとを愛する岩波茂雄と、その遺志を継ぐ人達の熱心さに感動した。その興奮が野間清治生誕の碑の建立に結びついたのである。参加者43名。

 第8回「みなとよこはま・過去・未来」平成16年3月26日
 金沢文庫・称名寺・三渓園・横浜ランドマ−クタワ−と神奈川の過去と現在を訪ねる旅をした。横浜中華街での昼食が受けたのか、参加者87名

 第9回「水温む羽村から梅の越生へ」平成17年2月25日
 この研修旅行は読書推進部が担当して、埼玉の自然と文化を訪ねた。まずは羽村の中里介山記念館・羽村郷土博物館・羽村堰・日高にて高麗神社・聖天院・そして越生にて山吹の里・梅林と一日を有効に使っての研修であった。参加者78名

 第10回「講談社訪問と野間清治の墓参」平成18年11月22日
 今回は講談社の社屋・剣道場を見学した。野間清治は自ら剣道に練達し、社員にも精神修養の一環として勧めたという。威容のある剣道場に清治の精神は脈々と生かされていると感じた。その後、護国寺の野間家の墓に詣で、更に上野の秋を味わった。参加者41名