野間清治生誕の碑建立

野間清治顕彰会二代目会長 森 壽 作

 平成17年4月29日(みどりの日)に講談社創立者野間清治の生誕碑の除幕式が晴天の下に行われました。
 平成15年9月「信州風樹文庫」と「古田晃記念館」への視察が契機となり、生誕の碑建立の強い思いが生まれ、早速、10月の役員会で、その実現の取り組みを決定した。
 11月末に地元長京子さんと南小学校・南中学校、4区区長、5区区長を訪問し、趣旨を説明し了解を求めた。その結果、12月には、野間清治生誕の碑建立実行委員会が設立され、実行委員長に小林幸雄さん、副実行委員長に5区区長永島伸一さんと私が就任。地域、学校、PTA、顕彰会から実行委員が選出され、平成16年1月に第一回実行委員会がスタ−トした。
 平成16年4月、年度変わりで区長の改選があり、実行委員長に4区の小林幸雄さん、副実行委員長に梅原正吉さん、5区区長永島伸一さんと私の新体制となった。
 その後、碑建立の趣意書の作成、内容、規模、設置場所に論議を重ねました。特に、設置場所の決定には、南小学校の校庭で楠の下か、校庭の外で東北の三角緑地帯か、中通り線などと、意見が分かれて苦労しました。
 10月に趣意書を配布するに至り、募金の開始と共に徐々に碑建立の機運が盛り上がっていった。12月には碑建立場所、石選定、日程の速やかな具体化のため、小委員会を設けた。小林実行委員長は体調を崩されていたにもかかわらず、度々会合を開き、適確に、しかも着実に事業を進め、碑は縦2・1メ−トル横1・5メ−トル、多くの市民の方々や団体の賛同を得て、二百万有余の寄付によって実現の運びとなった。
 除幕式は市長、議長、講談社最高顧問等、来賓約80名、地元南小学校と南中学校の生徒6名も参加して盛大に挙行された。
 発想から実現に至るまでの1年半は「志あるところ道自から生ず これを追求すること真剣なれ 道は近きにあり」という野間清治の遺徳を偲び、更にその功績、精神を地域ばかりでなく、広く未来に語り継いでゆく拠点となり、真の幕開けになればと思います。
 最後に、完成目前の3月に他界された小林実行委員長の功績に感謝申し上げ、ご冥福を心よりお祈り申し上げる次第であります。