陽気に元気に生き生きと

初代野間清治顕彰会会長 河原井 源次

 佐藤紅緑は少年倶楽部に小説を掲載し、私の心をとらえた一文が「陽気に元気に生き生きと」でした。今でもこれを心情としております。
 そして、少年倶楽部を発刊したのが講談社で、その創業者が郷土出身の野間清治でした。
 全国の少年に大きな夢を提供し、「日本の出版王」と称されましたが、講談社は知っていても、市民から野間清治の存在は余り知られておりません。そこで有志相図り野間清治顕彰会を立ち上げたのであります。
 幸い桐生の野間家や講談社の皆様から温かいご支援を頂き、平成9年に発会してより、念願の顕彰碑を桐生市立図書館前庭に平成10年11月3日、菊かおるる文化の日に、野間清治の書「志あるところ道自ら生ず これを追求すること真剣なれ 道は近きにあり」と、碑文に刻まれた素晴らしい顕彰碑が建立され、多くの来賓のご出席を得て、盛大に除幕式を挙行しました。
 除幕式では、挨拶で申し上げたのですが格調ある顕彰碑を建立できて、感動と嬉しさでいっぱいでした。
 顕彰会活動はその後活発に事業を推進し、講談社並びに社友会のご協力で、「野間清治と少年倶楽部・講談社絵本展」の開催や文化講演会の開催、野間文庫読書推進賞の設置、「ふるさとの風」シリ−ズの発刊など多彩な事業を展開してまいりました。