は じ め に

 世界の雑誌王として知られ、出版界の雄と謳われた講談社創業者野間清治は、故郷の桐生を愛し、各学校にトラックで講談社の本を運び寄贈した。当時の学生は大変喜んで、読みふけり感謝されたのであります。
 その遺徳を偲び、野間清治顕彰会を組織し、顕彰会活動を展開して10周年となりました。
 講談社からは、引きつづき桐生市立図書館に、図書の寄贈が続いております。
 平成12年7月から、同社が創業時から昭和30年代までに刊行された同社出版物、とりわけ『大日本雄弁会 講談社の絵本』を中心に講談、小説、評論、随筆、全集といった昔なつかしい思い出の多い本、2,947点、合計5,614冊が寄贈され、桐生市立図書館2階「講談社寄贈図書展示室」にあり、誰でも閲覧が出来ます。
 その他昭和54年から毎年、同社刊行の新刊本を図書館に寄贈を続けてこられ「野間文庫」として現在32,000冊を超える程になっております。
 野間清治顕彰会では、毎年10月16日の命日には図書館前庭で献花式後、読書推進部が中心になって、応募された方の中から選考し「野間文庫読書推進賞」を授与しますが、その副賞は講談社が後日沢山の本を寄贈してくれます。
 野間清治顕彰会は、十周年記念事業委員会を組織し、「十年のあゆみ」を発刊し、中央公民館では、2Fで『講談社寄贈図書』の公開と、3Fでは『野間清治顕彰会特別展示』があります。これを機会に今後も読書活動を推進してまいります。

平成19年10月16日  野間清治顕彰会十周年記念行事委員会