○『甘い手紙』(佐田玲子『風待ち』所収)
 この曲はさだまさしさんのアルバム『古くさい恋の唄ばかり』に収録されている曲だが、もともは玲子さんのために書いた曲という。玲子さんがCDへの収録を躊躇している間に、まさしさんがアルバムに入れてしまったという経緯があったという(2000年7月の「七夕の月」ライブ<宇都宮>にて玲子さんが裏話を披露した。今年のクリスマスライブでもこの話が聴けるかも知れない)。その時のライブで玲子さんが歌った『甘い手紙』は甘くて、切ない感じで、私にとってはこれが聴けただけで得をした気がした。その後、この曲をアルバムに集録して欲しい旨のメールを一度だけ送った。たぶんライブでこれを聴いたら玲子さんファンは誰でもそう思ったと思う。今回アルバムに収録されたが、この曲を聴くためだけにこのアルバム『風待ち』を手に入れるだけの価値があると思うのは私だけでしょうか。
 しかも、ライナーノート(本物)によれば、ピアノとの同時録音であるという。確かに別々の録音ではあの“間”や雰囲気は出せないかもしれない。(2001/10/08 記す)


○『瑠璃光』(さだまさし薬師寺ライヴ2001)
 玄奘三蔵院伽藍総供養記念奉納公演として奈良・薬師寺にて行われたライヴ盤。声の調子はあまり良くなかったみたい。とくに『昨日・京・奈良、飛鳥・明後日』は辛そうだった。
 ファン受けするのはトーク4の「嗚呼、修学旅行」か。よくもまあここまで盛り上げられるものだと改めて感心する。トークの落ちを薬師寺のご住職にご指導されたというのもなかなか。
 個人的には、薬師寺の東塔を評したフェノロサの「凍れる音楽」の解釈の仕方に言及しているところに興味を惹かれた。こうして、さだまさしさんからいくつものことを教わってきた気がする。(2001/10/08 記す)