さだまさし「恋文」コンサート

             日  時 2005年01月24日(月)17時30分開場 18時00分開演
             
場  所 栃木県総合文化センターメインホール(コンサート通算3272回目)
             シ ー ト 1階L列5番


             日  時 2005年01月25日(火)17時30分開場 18時00分開演
             場  所 栃木県総合文化センターメインホール(コンサート通算3273回目)
             シ ー ト 1階I列28番


◆コンサート・メニュー

CONCERT MENU
1/24 1ベル(予鈴) 18時01分 / 2ベル(開演)18時06分 / 終演20時53分
1/25 1ベル(予鈴) 18時00分 / 2ベル(開演)18時07分 / 終演20時58分

  1.愛(プロローグ)
  2.決心〜ベェガへ
   
Talk 1
  3.案山子
  4.僕にまかせてください
  5.道化師のソネット
   
Talk 2
  6.北の国から(会場合唱)
   
Talk 3
  7.関白宣言(早回し付き)
   
Talk 4
  8.Close Your Eyes(with C.G.S.)
  9.春雷(C.G.S.)
 10.春爛漫(with C.G.S.)
 11.愛
 12.主人公
   
Talk 5
 13.恋文
 14.祇園会
 15.黄昏坂
   
Talk 6
 16.人生の贈り物
 17.ちいさなおばあさん
 18.ふたつならんだ星〜アルビレオ〜
   
Talk 7
 19.舞姫
 20.まほろば
  
< 緞 帳 >
 EC.遥かなるクリスマス
  
※エンディングの伴奏(倉田さんのピアノ)が流れる     中、スクリーンに映画のエンドロールのように
   ステージメンバー、コンサートスタッフ全員の
   名前が映し出される。
 
  
< 緞 帳 >
 Talk 1
  ・あいさつ コンサート通算3272回目(1日目)
  ・3333回は日本武道館で2日間

 Talk 2
  
・ペ・ヨンジュンと同じホテルに泊った
  ・チェ・ジウの配慮
  ・自分の常識を疑おう。春の色は?

 Talk 3

  ・年金問題・白骨温泉問題など時事問題

 
Talk 4
  
・メンバー紹介(ギター侍ネタ)(2日目)
  ・マリンバ奏者の増加 宅間さんの貢献度
  ・チキン・ガーリック・ステーキ紹介

 Talk 5
  
・宅間さんの漢字読めないエピソード(ギター侍ネタ)(1日目)
  ・手紙は時間の贈り物
  ・小説の話 「眉山」に映画化の話(2日目)

 Talk 6
 
 ・年を取るということ
  
・現代人が忘れているもの「想像力」
  ・若者は老人と話をしよう
  ・憧れられる老人になりたい

 Talk 7
  ・戦争は必ずなくなる(1日目)
  ・ヤン・ヒウンさんとの出会い(2日目)
  ・元気と勇気
  ・あいさつ

◆開演前
 両日とも会場到着は17時30分過ぎ。入場入り口ですぐに気が付いたのは当日券を販売していたことです。少し遠目に覗いてみると2階席の前の方が空いていた様子。宇都宮で当日券を販売していたというのは、記憶にありません(気が付かなかった、或いは忘れただけかも)。また、1日目の終演後には翌25日のチケットをロビーで販売しており、これも宇都宮では初めて見ました。
 そのわけは、まず今回のコンサートをなぜ宇都宮で2日間行うのかということから説明する必要があります。今回2日間になったのは、これまで会場になっていた宇都宮市文化会館(2000席)が改修工事で使えないため、栃木県総合文化センターメインホール(1600席)での公演になったことが理由と思われます。というのは、宇都宮市文化会館では毎回ほぼ満席になるので(ダフ屋が出るくらいでです)、ややキャパシティが小さい総合文化センターメインホールの1日だけの公演では、いつものお客さんの数を満たせないので、2日間の公演を行うことで補おうとしたのではないかと考えられます。しかしながら、東北新幹線を利用した東北方面からのお客さんを見込んでも、2日間で3200席を満席にするのは少し難しかったようで、当日券や2日目のチケット販売になったと想像されます(あくまでも私の想像です)。
 そんなことを考えながら、座席に着いたのは開演予定時間15分前の17時45分。いつものようにノートと双眼鏡(2日目だけ)を準備して開演の時を待ちます。座席の番号の振り方が分かりづらく、座席を間違えたり、指定の座席が分からずにプロモーター(栃木音協)のスタッフに案内されているお客さんが多かったように思います。
 舞台には緞帳ではなく、薄いスクリーンに地球を宇宙から見た写真のような絵が描かれていて、照明によって照らし出されていました。このスクリーンは、9月の足利でのコンサートでは無かったと思います。

◆コンサート・メニュー
演奏曲目・曲順は2日間とも全く同じでした。トークも一部を除いてほとんど同じでしたので、レポートも一本にまとめます。ただし、1日目と2日目で内容が違った所は、その都度記載しました。

◆開演
オープニングは最新アルバム『恋文』の中の「愛」の主旋律をプロローグとした曲で始まります(この音はPAから出していたと思います)。すぐに「決心〜ヴェガへ」のギターイントロが始まって、スクリーンが上がり、照明が入ります。

Talk 1
 挨拶。昨年のコンサートから1年までは経たないうちにまたお会いできた。ソロになってからのコンサートは今日で通算3272回目(1日目)。3000回のコンサートの時に4000回はないと思ったので、次に盛りあがれる時といったら3333回の時かな、と考えていたらもう間もなくそれが近づいてくる。9月の6日(火)・7日(水)に3333回目を記念したコンサートを日本武道館で行う。コンサートを2日間にしたのは、3000回の時に1日だけだったので、3000回の前のコンサートに何かあってコンサートを休んでしまったら3000回にならないというプレッシャーを感じたからとか。2日間あれば、1日どこかで休んでしまっても、どちらかが3000回になるだろう、と。それから今まであえて使わなかった日本武道館で行うことについては、3000回の時に東京国際フォーラムホールAで行ったが、コンサートを希望するお客さんが入りきれなかったということも考慮したように言っていたと思います(言っていなかったらごめんなさい)。2日間で40曲を違うメニューで聴いていただきます「さだまさし初来日!(?)」、と(これは確かに言いました)。

(管理人感想)
 平日の武道館、2日間、違うメニュー、どちらが3000回に当たるのか(たぶん1日目)・・・仕事を持っている地方のファンにとっては悩みどころですね。どうやって休みを取ろう・・・チケットが取れてから悩みましょう。

Talk 2
 “ヨン様”ことペ・ヨンジュンが初めて来日した時にたまたま同じホテルに泊まっていた。マネージャーからロビーがすごいことになっていると連絡があった。カメラを持ったファンがたくさん来ていると。まさしさんいわく、「俺を見に来ているのか?」マネージャー「(きっぱりと)違うと思います」(笑)。ホテルを出るのに際して、地下の駐車場まで下りてきて欲しいと。エレベーターを下りると、紛れ込んでいたヨン様ファンから「ついでに写真撮ってもらえますか?」と声をかけられた。まさしさんいわく、「ついでなら止めておけよ」(笑)、と。ただ、ヨン様ファンとさだまさしファンは、年齢層がかぶっている(会場・笑)。
 「ペ・ヨンジュンで“ヨン様”はおかしいじゃないか?“ぺ様”でいいんじゃないか?」と言ったら、ファンは“ぺ様”とは言われたくないらしい。“ぺ”と言ったら“パー子”が付いてきそうだ(笑)。そう話した直後、「あの“パー子”・・・じゃない、チェ・ジウという女優さんは素晴らしいですね」という話になっていきます。新潟県中越地震の義援金として1万ドルを寄付したインタビューの時のこと。ロケ中で派手な衣装を身につけていたが、この格好はお見舞いを申し上げるのにふさわしくないと、コートを羽織って派手な衣装を隠して会見に臨んだという配慮をしたことが素晴らしい。同じことが今の日本人にできるだろうかと考えた時に、韓国の心の教育が羨ましいと感じた、という話を紹介した。こういうことは年寄り(経験を積んだ大人)が教えないといけない。ライブドアの堀江社長を引き合いに出して、プロ野球の球団買収の件に際して、記者会見などの公式に場面でネクタイを着用しなかったことを“チクッ”と批判していました。ただ、彼が手を挙げてくれたおかげでパ・リーグの灯を消さずに済んだので、彼にやらせてみたかったともまさしさんは言っていました(結局は楽天[三木谷社長]が買収しました)。
 続いて自分の常識を疑うことが必要だ、という話。「春の色は何ですか?」と聞かれた時に、春になって咲く花々や、芽吹く木々の若葉の色などを想像するが、北海道の友人から「黒」という答えが返ってきた時には驚いた。でも、考えてみれば冬の間真っ白な雪に覆われていたのが、春になったら命の源である黒い大地が現れてくる。なるほどなぁ、と思わされた。北海道の話題が出た所で、「北の国から〜遙かなる大地より」へつなぎます。

Talk 3
 ドラマ「北の国から」のメインテーマ曲であるこの曲の曲名を「北の国から〜遙かなる大地より」であると知っている人は少ない(笑)。この曲はさだが発表してきた曲の中で最も多くの人に聞いてもらっている曲である。
 続いて、年金問題、白骨温泉問題などの時事問題の話題へ。年金問題については熱く熱く立ち会い演説会の如く語って訴えていました。年金問題を忘れてはいけない。国会議員の年金未払い問題に気をとられているうちに、年金改正法が国会で承認されてしまった。もっと怒らないとだめ。他の国だったならば暴動が起きてもおかしくないのに、この国の人は大人し過ぎる。どうしてなのか、それはなんとか食べることができて、生活していけるから。1日150円あれば何とか生きていくことだけはできるという話もしました。
 年金未払い辞任に関して、自分に未払い期間があったら何かを辞任しなくちゃいけないのかな、と考えて大分県から委嘱されている“かぼす大使”はどうか、と笑いを誘う。事務所のスタッフが社会保険庁に年金支払い状況を確認に行った所、きちんと納めていたけれども、帰りがけに社会保険庁の係の方に呼び止められて「さださんって、貧乏だったんですか?」と言われて「何故ですか」と返すと「免除になっています」との返事に、さださん自身爆笑。
 白骨温泉問題はあんなにマスコミで大騒ぎすることではないだろう、と。白骨温泉の問題にも気をとられている内に年金改正法が国会を通ってしまった。また、白骨温泉郷にとっては死活問題だと。安房峠(あぼうとうげ)トンネルが通ったせいで、湯道が変わってしまったのが原因。逆に草津温泉の素などの入浴剤が売れたというが、ある入浴剤メーカーの社長は、白骨温泉が死活問題に瀕している状況で自分だけが儲けるわけにはいかないと、在庫がなくなった時点で出荷を停止したという美談を紹介しました。こういう“情”が最近はなくなってきた。

Talk 4
 「関白宣言」のあとメンバー紹介。宅間さん、岡沢さん、川瀬さん、石川さん、倉田さんの順だったかな。「関白宣言」の早回しで喝采を浴びたマリンバの宅間さんについて、宅間さんのおかげでマリンバ奏者が増えた。宅間さんの貢献度ということは、つまりさだまさしの貢献度(笑)。ジェームス・テイラーの「ゴリラ」というアルバムに触発されて、マリンバ奏者を探した。初めは多くの人が“マリンバ”という名前を知らなかった。
 (2日目はここでギター侍こと波田陽区のものまねをしました。1日目は別のところででした)
「宅間さんのマリンバ素敵って、言うじゃな〜い?」「でもあんた、全然漢字が読めませんから〜、残念!!」(石川さんがギターで、“ジャーン”)
 「さて、コンサートの初めからコーラス隊がいたことにお気づきだったでしょうか?」と「チキン・ガーリック・ステーキ」を紹介します。アカペラグループのはしりでありながら、メジャーデビューがいちばん最後になった。フルメンバー6人のうち4人が来ていました(2日間とも濱田さんと前澤さんが欠席でした)。それぞれが関西地区で本業を持っているので、平日の関東地方のコンサートに出演していただけるとは思ってもみなかったので、嬉しかったです。CDをコンサート会場に届けてもらうのに、クール便で届いたというエピソード(実話)もされました。C.G.S.オリジナル曲の「春雷」を初めて聴きましたが素敵な曲です。小林さんのハイトーンボイスが印象的でした。この間、まさしさんは衣装替えのため楽屋へ行きました。

Talk 5
(1日目)
 宅間さんの漢字が読めないエピソード。「最上牛(もがみうし)」「山形新聞(さんけいしんぶん)」「乳母車(にゅうぼぐるま)」。1日目はここでギター侍こと波田陽区のものまねが入りました。この日は石川さんのギター“ジャーン”はありませんでした。
 手紙は時間の贈り物。この手紙を書いている間はあなたのことを想っているんですよ、というプレゼント。(2日目)
 小説の話。1作目「精霊流し」、2作目「解夏」が売れて、3作目も期待されたが『眉山』は時間がかかった。既に小説『眉山』の映像化の話が6〜7社から打診があるとのこと。どうなるか。
 映画「解夏」を友人に連れられて観に行った仙台の男子高校生の話。映画の最後で流れる主題歌「たいせつなひと」に感動したという。友人にその歌を歌っている人と映画の原作者が同じであると知らされてびっくりしたが、さらにダスキンのおじさんと一緒だった(笑)ことを知ってパニックになったという。「解夏」を友人に広めようとキャンペーンをし、母親にも勧めたらたくさんのさだまさしグッズ(レコードなど)が出てきて、それぞれ別のきっかけだったが親子がさだまさしで改めて結びついた。そういうことがあるんだ。

(管理人感想)
 「恋文」の演奏中、1日目と2日目で石川さんのサイドギターの演奏が異なっていたように感じましたが、どうなのかな。いくつかのパターンがあるとか、アドリブだったりするのかもしれません。

Talk 6
 年を取るということは素晴らしいこと。長く生きていると、人を失いもするが、その人の分まで生きるということ。
 現代の日本人は「想像力」することを忘れている。「想像力」が強すぎると自分を傷つける。「想像力」が足りないと知らないうちに人を傷つける。例えば、街を歩いているお年寄りを考えてみよう。お年寄りがみんな最初から年を取っていたのではない。若い時は恋もしただろう、どんな青春時代だったろうか、子供は何人いるのか、孫はいるだろうか・・・・。そう想像すれば、思いやりの心が芽生えてくる。
 若者の中にも思いやりの気持ちを持った人はたくさんいる。ただ、実際の行動にどう移していいか分からないだけ。大人が教えないとだめ。お互いを理解するために、若者は老人と話をしよう。
 憧れられる老人になりたい。

Talk 7
 ヤン・ヒウンさんのこと。出会いと共演。2003年の「夏・長崎から」で共演、「人生の贈り物」を共作、韓流ブームに先駆けること1年(会場笑いと拍手)。
 戦争は必ずなくなる。ヨーロッパが幾多の争いを繰り返しながらも、今はEUとして一つになろうとしている。アジアもそうなる時が来る。
 元気と勇気。

Talk 8
 「まほろば」のあといったん緞帳が下りて、アンコールを求める拍手。緞帳が上がると着替えてきたまさしさん(紅白歌合戦の時の衣装と同じ)がステージメンバーを呼びます。ステージ上の仲間と、目に見えないで活躍しているたくさんのスタッフに大きな拍手。そしてアンコール曲の「遙かなるクリスマス」へ。

(管理人感想&実況)
 「遙かなるクリスマス」演奏中、明らかに他の曲を演奏している時と客席の緊張感が異なっていました。何か、ピーンと張りつめたものを感じましたが、当日あの会場にいた皆さんや、他の会場の皆さんはどのように感じたでしょうか。
 また、曲の前半のギター伴奏は石川さんが単独で演奏していましたが、その間まさしさんも歌いながら左手はギターのコード進行に合わせて弦を軽く押さえていました。ギターの演奏に入る時に入りやすいようにと思われます。
 曲の終盤では、まさしさんが立っている台にセットされていた吹き出し口からスモーク(ドライアイス)が出されました。この演出は9月の足利ではありませんでした。
 演奏が終わって照明が落ち、倉田さんのピアノだけになって、舞台頭上のスクリーンにスタッフのエンドロールが流れます。その間、まさしさんは照明が落とされた中でそのスクリーンを見ているようでした。肉眼では分かりませんでしたが、双眼鏡で見るとまさしさんのシルエットが確認できました。エンドロールの最後に「本当にありがとう どうぞお元気で」の文字が映し出されると同時に、まさしさんは舞台袖にはけたようでした。間もなく緞帳が下り始めると同時に会場から拍手が起こり、緞帳が下りきると同時に客電が入って終演になりました。

◆全体の印象
 両日とも声はよく出ていましたが、2日目のほうがのどの調子は良かった感じです。トークの時にマイクを離して咳払いをする場面がなかったので。
 トークの一部を除いて両日全く同じメニューでしたが、2日目は1日目のリピーターがいたせいもあるのでしょう、幾分客席の反応が薄かったように感じました。1日目のほうがトークの内容に関して「へぇ〜」とか「なるほど〜」といった感じの反応が大きく感じました。
 衣装は9月に足利で行われた時と変わりませんでしたが、開演前のスクリーンやアンコールの「遙かなるクリスマス」でのスモークなど、舞台演出に追加されていた部分がありました。
 9月の足利でのコンサートは、このツアーが始まってから4回目のコンサートで、当然成熟していたとは言えなかったと思いますが、さすがにツアー中盤を過ぎると成熟した感じがうかがえました。
 1日目の座席からはまさしさんの陰に宅間さんが入ってしまったり(マリンバ演奏の時は大丈夫でした)、2日目の座席からは同じように石川さんが陰になっていたのが、ちょっと残念でした。

◆終演後
 こえみさん、そのお友達(初対面でした)、てぐみんさんと僕の4人で、会場近くの居酒屋で食事をしながらあれこれとおしゃべりに花を咲かせました。

(2005/01/27・29・30 記す)

終演後、ロビーに掲示されたメニュー

ロビーに置かれていた募金箱 2種類

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